いいカメラを買わなければ良い写真を撮れないという誤解について

フルサイズを買え、最新のカメラを買え、こんな風に良い写真を撮るには高額なカメラを買うことが必要かのような流れは、最終的には損をする考えだと私は思います。

私も動画や写真を撮ってお金を頂いている以上、一意見としてフルサイズを買った方が良いとも言いますが、こういった発信者の意見に惑わされてしまっている人もいるようなので、別の考えも発信しておきます。

いいカメラを買わなければ良い写真を撮れないという誤解について

この話をしようと思ったきっかけ

興味ない方は飛ばしてください。

きっかけはTwitterやThreadsで、機材マウント(例えばマイクロフォーサーズはフルサイズに劣るというような短絡的な意見)の話などをよく見かけるからです。

する側もされる側の投稿をよく見るので、これに対して私も意見を述べたくなりました。

手段と目的が違う人たちの意見のぶつかり

このような話が出てくる中で私が常日頃感じるのは、そもそもカメラに対する認識の違い。

写真を撮る「ため」のカメラとしてカメラを使っている人にとっては、自分が撮りたい写真を撮るための道具としてその機材を選んでいるはずなので、値段が高いカメラである必要は別にないわけです。

だって、スマホが作品撮りに最適ならそれで良いわけですから。

反対にいいカメラを買わなければ良い写真を撮れないと思っている人は、単純に高いカメラを持つことそのものが目的になっているんだと思います。

確かに良いカメラほど綺麗に写りますし、AFとかの性能も良いですから手軽に綺麗な写真が撮れます。

でも、私としては写りも重要ですが、それ以上に写真でも動画でもそこに込められたストーリーやその人の主張、視点がなければその写真の価値はそこまで高くないでしょう。

この相入れることのない価値観の人たちがぶつかることで、無意味なバトルが始まるのはどの分野でも存在すると思うので、一番重要なのは、自分の機材のどこが気に入ったのかはっきりさせること、機材に愛着を持つことでしか他人の声を無視する術はないでしょう。

SNSとかは暗い意見が目に入りやすいですから「お前の意見は聞いてない」くらいのスタンスでいきましょう。

ちなみに、発信者の意見も鵜呑みにするのはどの分野でも危険です。私もそうですが、アフィリエイトや広告、スポンサーから収益を得ている以上、トレンドを追ったりして商品を売る必要があります。

自分の意見を素直にお伝えしているつもりでも、無意識に少しでも良く見せようとしたりすることはあるので、参考程度に聞いてください。

カメラってどう選べばいいのか

愛せるカメラを買うにはどんな観点で選べば良いのか、悩みますが一番は自分がどんな用途で使うか、これに尽きます。

使う時間が長いほど愛着が湧きますから、軽さや見た目で選ぶと良いでしょう。

自分が何を撮りたいのかわからないというなら、性能を盛った高いのでも構いません。

好きなインフルエンサーが使っているから同じのを買うでも良いです。

欲しいものに予算が届かないなら、マップカメラ等で販売している中古でも全く問題ないですし、それでも無理ならリセールの良いカメラをとりあえず買って時間が経ったら入れ替えとかでも良いです。

ところで良い写真って何だろう。

ほぼ余談なんですけど、最近良い写真って何だろうと思うんです。

主観と客観の評価があって、自分がいいと思っても他者には評価されない写真があって、その逆も然り。

良い写真は結局のところ自分がどちらを評価軸に据えるかで、180度変わることもある。

自分が自分の写真を好きになるのは前提として他者から評価されている、という自分の基準をどこに据えるか(いいねを100以上もらえたら良い写真など)で作品作りの幸福度が変わってくるなと最近思います。

自分が好きならいいねなんていらん、という作品は趣味でそれはそれで幸せですし、どっちも高めるという方はおそらくプロ(作品の対価をもらう人たち)になっていくんだと思います。

でも写真を披露する場がSNSになった以上、嫌でも「いいね」数でさも写真の絶対価値が決まるような風潮が見てとれるので正直嫌ですね。

最近では逆にいいねが少ない投稿を集めたメディアとか面白いんじゃないかと思ったりもしますが、色々と価値観が対立して残念な結末になりそうだと想像できるのでアイデア止まりで終わっています。

最後に伝えたいこと : 自分のこれだけはという軸を持とう!

カメラ選びでも作品の方向性でも何でもですが、一本絶対に譲れない自分で決めた軸を持っておくと個人的に楽になれます。

僕がこんな理由でこうしているんだから、と自己決定したらよほど説得的な意見をぶつけてこられない限りは他人の雑音は聞こえなくなります。

ぜひ純粋なワクワクでカメラのある生活を楽しんでください。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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