【アクションカム比較】GoPro12、DJI Osmo Action4、Insta360 Ace Pro|どれを買えばいいのか解説

2023,12/03

アクションカメラの選択肢が増え、今では御三家としてGoPro,Osmo Action,Insta360が登場しています。

ただ、形はほぼ同じ、性能もほとんど同じのように見えますよね。

そこで今回は、最新機種であるGoPro12、DJI Osmo Action4、Insta360 Ace Proの性能をそれぞれ比較し、どんな人にどのアクションカムが最適か、私なりの考えをまとめました。

どのアクションカムを購入しようか、スペックで迷っている人必見の内容です。

GoPro12、DJI Osmo Action4、Insta360 Ace Proスペック比較表

GoPro Hero 12 BlackDJI Osmo Action4Insta360 Ace Pro
定価162,800円58,300円67,800円
センサー性能
画素数2760万画素??
センサーサイズ1/1.9インチ1/1.3インチ1/1.3インチ
レンズ性能
焦点距離2広角=12mm
望遠=39mm
広角=9mm
望遠=24mm
16mm
絞り値f/2.5f/2.8f/2.6
フォーカス範囲0.6 m 〜 ∞0.4 m 〜 ∞?
ディスプレイ性能
サイズ背面:2.27インチタッチLCD
前面:1.4インチカラーLCD
背面:2.25インチ
前面:1.4インチ
背面:2.4インチ
解像度?背面:326 ppi 360×640
前面:323 ppi 320×320
?
動画性能
解像度
フレームレート
5.3K (8:7)
30/25/24fps
5.3K (16:9)
60/50/30/25/24fps

4K (8:7)
60/50/30/25/24fps
4K (9:16)
60/50/30/25fps
4K (16:9)
120/100/60/50/30/25/24fps

2.7K (4:3)
120/100/60/50fps
2.7K (16:9)
240/200fps

1080 (9:16)
60/50/30/25fps
1080P (16:9) 
240/200/120/100/60/50/30/25/24fps
4K (4:3) 24/25/30/48/50/60fps
4K (16:9)
100/120fps
4K (16:9)
24/25/30/48/50/60fps

2.7K (4:3)
24/25/30/48/50/60fps
2.7K (16:9)
100/120fps
2.7K (16:9)
24/25/30/48/50/60fps

1080p (16:9)
100/120/200/240fps
1080p (16:9)
24/25/30/48/50/60fps

8K (16:9)
24fps
8K (2.35:1)
24fps

4K (4:3)
60/50/48/30/25/24fp
4K (16:9)
120/100/60/50/48/30/25/24fps

2.7K (4:3)
60/50/48/30/25/24fps
2.7K (16:9)
120/100/60/50/48/30/25/24fps

1440P (4:3)
60/50/48/30/25/24fps

1080P (16:9)
240/200/120/100/60/50/48/30/25/24fps

(最大4K30fpsでの撮影時にアクティブ HDRが有効)
モードビデオ
HDRビデオ
ビデオループ

スタートレイル
ライトペインティング
ライトトレイル
標準動画モード
スローモーション
ハイパーラプス
タイムラプス
動画(カメラ内アクティブHDR)
FreeFrame動画
PureVideo
スローモーション
スターラプス
タイムラプス
タイムシフト
プリ録画
ループ録画
Log撮影8-bit
10-bit (4K以上)
(GP-Log)
10bit
(D-Log M)

(できないらしい)
音声ファイル形式WAV
(RAW形式の音声取得)
48 kHz 16-bit、AAC48 kHz, 16-bit, AAC
水平"維持"最大27度
5.3K60、4K120、2.7K240、1080/240 
最大45度45度
写真性能
解像度2713万画素 (5568X4872)約1000万画素(3648×2736)4800万画素 (8064x6048)
3600万画素 (8064x4536)
1200万画素 (4032x3024)
900万画素 (4032x2264)
モード標準の写真
バーストフォト
ナイトフォト
写真
HDR写真
インターバル
バースト写真
ボディー
防塵・防滴性能潜水ケースなし:10m
潜水ケースに入れた状態:60m
潜水ケースなし:18m
潜水ケースに入れた状態:60m
潜水ケースなし:10m
潜水ケースに入れた状態:60m
ボディーサイズ
(幅×高×奥行き)
71.8 × 50.8 × 33.6mm70.5 × 44.2 × 32.8mm71.9 x 52.15 x 38.5mm
重量154g
(カメラ本体とマウントフィンガー + バッテリー)
121g(バッテリーを除く)
145 g179.8g
動作温度-20℃ 〜 40℃-20℃ 〜 45℃-20℃ 〜 40℃
バッテリー
バッテリー容量1720mAh1770 mAh1650mAh
バッテリー持続時間90分(5.3K30)
1080p30で150分以上
160分
(1080p/24fps (16:9)動画撮影)
100分
(4K30fps アクティブ HDR 動画)
充電時間約2時間 (3A / 15W)
急速充電 (0から80%まで)

約3時間 (1A / 5W)
充電時間 (0から100%まで)
約18分
(0から80%まで)

約49分
(100%まで)
46分
(30W急速充電アダプター使用時)

63分(5V/3A)

GoPro12、DJI Osmo Action4、Insta360 Ace Proの特徴的な違い

一部性能が不明・非公開な箇所がありますが、性能表からわかる特徴的な違いがあります。

センサーの画素数に明確な違い

GoProのみ正式に公開されていて、他の2機種は不明ですが、写真や動画の最大解像度からある程度センサーの画素数はわかります。

GoProは2760万画素、DJI Osmo Action4は最低でも1000万画素、Insta360 Ace Proは最低でも4800万画素となっているはずです。

センサーサイズが少し違う

大した差ではないですが、GoProのセンサーサイズが一番小さい1/1.9インチとなっています。

DJI Osmo Action4は1/1.3インチ、Insta360 Ace Proも1/1.3インチです。

画素数とセンサーサイズの関係を考えると、スペックだけ見れば、最も暗所性能が高そうなのはDJI Osmo Action4となりそうですね。

ただ映像の処理技術によっても大きく、変わる点ではあるのは注意が必要ですが、私が映像など確認した限りではとても美麗な映像でした。

また、Insta360 Ace ProはAI処理にて高感度耐性を高めているようです。

動画性能について

全体的な動画の性能については、3機種とも拮抗した実力を持っていると言えると思います。

最大の解像度に違いがありますが、9割のユーザーはせいぜい4Kまでしか使うことはないと思うので、必要十分だと言えます。

ですが、この点Insta360 Ace Proが8Kまで録画できる(カタログスペックでは)ということは、排熱処理に自信がある可能性が高いので、4K等の録画で熱停止などが発生しにくいことが想定できます。

つまり、安定して長時間録画可能というわけです。

なお、Log撮影(後から色や明暗を調整する前提の撮影機能)はGoProとOsmoのみの搭載です。

写真性能について

解像度がそれぞれ大きく異なります。

GoPro12は約2700万画素、DJI Osmo Action4は約1000万画素、Insta360 Ace Proは900万画素から4800万画素と解像度を細かに選択することができます。

確認できたところだけだと、写真のモードは最もInsta360 Ace Proが多いため、画素数などを考えると一番写真にも重きを置いている、アクションカムといえます。

ボディー

潜水性能や動作温度、重量・ボディーサイズなど、全てにおいてDJI Osmo Action4が優れた性能を持っています。

特に動作温度は多くの人にとって重要なスペックだと思いますが、おおよそ-20度から40度のところ、45度までになっています。

バッテリーライフ

バッテリーはカタログスペックと実際の性能が乖離しやすいですが、実際の数値でもDJI Osmo Action4が優れている様子です。

スペックからわかる3機種の強み・弱み

私個人の考え・意見を述べていきます。

GoPro Hero 12 Black

ココがおすすめ

・撮影が便利になる機能が多数
・40以上のアクセサリーがある拡張性能

一番長くアクションカメラを製造してきたノウハウの蓄積に強みがあると思います。

例えば、HindSightという機能やスケジュールキャプチャーとデュレーションキャプチャーは撮影を楽にしてくれる魅力的な機能だと思います。

HindSight (ハインドサイト) は、録画開始前の映像を最長30秒間記録します。シャッターボタンを押すタイミングが遅れても、決定的瞬間を逃しません。

スケジュールキャプチャーでは、最大24時間前からスケジュールを設定しておくことで、GoProを自動的にオンにして撮影を開始できます。デュレーションキャプチャーでは、15秒から3時間までの長さのビデオクリップを簡単に撮影できます。

新しいHERO12 Blackの紹介

また、拡張性は他の2機種を圧倒していて、40以上のアクセサリーに対応しています。

現在公式ストアでは、61個のアクセサリーがありました。

引用:新しいHERO12 Blackの紹介

この辺りの利便性や拡張性を求める人にとってはGoProがおすすめです。

また、タイムコードの同期やインタビューやナレーションの録音で、AppleのAirPodsやBluetoothイヤホンなどのワイヤレスマイクを使えるようになったので、遠隔での音声コマンドを使う場合や、カメラのアラートを聞き取りたい場合には便利です。

ココが気になる

・高温になりやすい
・アクセサリーが物によって難あり

今回は最新機種の比較ということで、GoPro12を使って記事を書きましたが、正直そこまで大きなアップデートは行われていません。GoPro11との比較はこちらの記事で行なっていますが、値段がそこそこ違うので、無理して最新機種を買う必要性はなさそうです。

また、熱停止問題がそこまで改善されているように思えません。ユーザーの用途が車載や過酷な環境での利用を考えると4K以上の長時間撮影に直接的に影響する要素が対策されないのはいかがなものかと率直に感じます。

アクセサリーも物によっては利便性を損ねるものあったり...

DJI Osmo Action4

ココがおすすめ

・高感度耐性
・熱停止しにくい

全体的に低照度に強い、かつ、より過酷な撮影環境でも安定して撮影できる耐久性に強みがあります。

画素数こそ少ないですが、そこを必要十分なレベルに落とすことで撮影の安定性の向上等に繋がっています。

充電速度もかなり早く、マウント部分がマグネットで装着できるなど非常に便利な設計です。

真夏や真冬の屋外での撮影などで録画安定性を求める人や主に動画メイン(写真をほぼ撮らない)で使う人におすすめ

ココが気になる

・手ぶれ補正のクロップで画質低下

メリットでもあった低画素数がデメリットにもなります。

というのも、手ぶれ補正というのは画面をクロップしてブレを後処理で補正しています。

つまり、最大画素数が4Kということは手ぶれ補正の設定や効き具合によっては、画質が4Kではなくなる場合があるのです。

Insta360 Ace Pro

ココがおすすめ

・高画素
・画面フリップ機能

解像度が高く、動画だけでなく、写真も他の2機種よりも高解像度で撮ることができます。

また、スクリーンがフリップ式で自撮りなどとてもしやすい設計で、当然、自撮り棒を装着した時は後処理で消せます。

DJI Osmo Action4と同様にマウントをマグネット装着できるのも加点です。

アクションカムに画質を求めている人におすすめのカメラ。

ココが気になる

・レンズ保護カバーがない

レンズを保護するアクセサリーが存在しないのは気になるところです。

アクションカムである以上、手荒に使いたいときがあるのに、本体のレンズが傷付く可能性を最小限にできないとなれば、私なら購入を躊躇します。

一推しカメラはこれ

私的にはDJI Osmo Action4がおすすめです。

アクションカメラを買う人の用途は多くが、ガサツに扱える動画撮影カメラが欲しいというニーズではないかなと思います。

もし写真を本気で撮りたいなら、別にスマホでいいですよね。だっていちいち取り込む手間など必要ないですしね。

それを考えると、明るさに関係なく最低限スマホより綺麗な映像が撮れて、かつ、長時間撮影できる、そして映像にこだわりがある・仕事にしている人に嬉しいLogが使えるDJI Osmo Action4が消去法で残ると私は考えます。

最後に伝えたいこと : 用途と強みの合致が重要

アクションカメラはどれもまだまだ成熟の余地があるなと感じる性能でした。

なので、結局は自分の用途とその機材が持つ機能が自分にとって有用かどうかの判断です。

以下のように判断する要素はたくさんありますが、重要度は人によって変わるため、今回の情報も踏まえつつ比較検討することをお勧めします。

アクションカムを購入する際に検討すべき要素
画質と解像度: 高解像度でクリアな映像が得られるかどうか。

フレームレート: 高速アクションを捉えるために、十分なフレームレートがあるか。

防水性能: 水中や悪天候での使用に適しているか。

バッテリー寿命: 撮影時間を考慮し、十分なバッテリー寿命があるか。

安定性: ジンバルやソフトウェアによる手ぶれ補正があるか。

コンパクトさと軽さ: 持ち運びや取り付けの便利さ。

接続オプション: スマートフォンや他のデバイスとの連携がスムーズか。

操作性: 直感的な使いやすさや設定の柔軟性。

耐久性: 過酷な条件での使用に耐える堅牢なデザイン。

付属品とオプション: マウントやアクセサリーの豊富さ。

撮影モードと設定: タイムラプス、スローモーションなどの特殊なモードや、カメラの設定のカスタマイズが可能かどうか。

ストレージ容量と拡張性: カメラに内蔵されたメモリの容量や、外部メモリーカードのサポートが十分か。

無線通信機能: Wi-FiやBluetoothを使用したデバイスとの接続が容易かどうか。

GPS機能: 位置情報の記録が可能で、撮影場所の追跡ができるか。

ライブストリーミング機能: インターネット経由でライブ映像を共有できるかどうか。

アプリサポート: メーカーの専用アプリがある場合、機能の拡張やファームウェアのアップデートが容易か。

価格とコストパフォーマンス: 予算内で必要な機能を提供しているかどうか。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

  1. 最小構成(ボディー、バッテリー等) ↩︎
  2. 35mm換算 ↩︎

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