iPhone15 Pro Maxの写真性能が高級コンデジ(10万円クラス)レベル|スチル編

2023,11/28

この記事を書こうと思ったのは、iPhone15 Proシリーズのカメラ性能が10万以下のコンデジより優れているかもしれないと思ったのです。

そこで今回は、スペックを簡単紹介して、実際にiPhone15 Pro Maxの広角・標準・望遠で撮影した写真をご紹介します。

iPhoneのカメラでどんな写真が撮れるのか知りたい人必見の内容です。

iPhone15 Pro Maxの写真性能が高級コンデジ(10万円クラス)レベル

カメラのここが凄い
  • RAW性能
  • 望遠

項目としては少ないですが、過去のiPhoneと決定的に違うポイントであり、コンデジよりも優れていると感じた点です。

iPhone15 Pro / Pro Maxのカタログスペック

項目iPhone15 ProiPhone15 Pro Max
超広角カメラ
解像度1200万画素
焦点距離13mm(マクロ)
F値ƒ/2.2
手ぶれ補正?
メイン(広角)カメラ
解像度4800万画素(2400万画素)
焦点距離24,28,35mm
F値ƒ/1.78
手ぶれ補正第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正
望遠カメラ(2倍)
解像度1200万画素
焦点距離48mm
F値ƒ/1.78
手ぶれ補正第2世代のセンサーシフト光学式手ぶれ補正
超望遠カメラ(Pro : 3倍)(Pro Max : 5倍)
解像度1200万画素
焦点距離77mm120mm
デジタルズーム最大15倍のデジタルズーム最大25倍のデジタルズーム
F値ƒ/2.8
手ぶれ補正光学式手ぶれ補正3Dセンサーシフト光学式手ぶれ補正

ProとPro Maxの間のカメラの違いは望遠に差が設けられています。

使用した感想

それぞれ要素を分解して感想を述べます。

解像度

カメラの画像解像度は、当然写真やビデオのクオリティに影響を与えます。

iPhone15 Proシリーズは最大4800万画素(48MP)まであるので、正直オーバースペックではあります。

48MPで撮影するとフォーマットによりますが、10MB〜75MBなのでかなり容量を圧迫します。ただ、写りはいいです。(詳細は作例にて)

広角・望遠は1200万画素なので、程よい解像度と写りの良さを両立しています。

センサーサイズ

大きなセンサーは、より多くの光をキャッチしてくれるため、暗所下での描写力が向上します。

Proシリーズはおそらく、1/1.3インチだろうとされているので、ライバルのGoogle pixel 7aの1/1.7インチより大きく、Google pixel 8の1/1.31インチよりも少し大きいです。

つまり、スマホのセンサーサイズとしては最大級でしょう。

この画像だとマイクロフォーサーズ>iPhone15Pro/Pro Max(1/1.3インチ)>1/2.3型です。

レンズの明るさ

明るいレンズは、光の取り込みが多くなり、暗い場所での撮影が向上します。

今機はF1.78-F2.8までといつも通り全体的に明るいレンズなので、高感度耐性が必要な夜などの環境でも、写真を綺麗に撮ることが可能です。

光学ズーム

光学ズームは、デジタルズームよりも画質を維持したまま被写体を近づけることができます。

iPhone15 Proは、• 3倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、6倍の光学ズームレンジを持っています。

iPhone15 Pro Maxは、• 5倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、10倍の光学ズームレンジを持っています。

私は実際、Pro Maxを買ってみて案外5倍の光学ズームが便利過ぎたので、Pro / Pro Maxのどちらを購入しようか、カメラの機能で迷っている方はPro Maxをおすすめしたいです。

オートフォーカス速度

迅速で正確なフォーカスは、動きのあるシーンや急な瞬間の撮影において重要です。

広角・標準は、フォーカスの速度が速く正確です。しかし、望遠はフォーカス速度は速いものの賢くはないです。

ですから、自分でピントを合わせたい被写体を指で選択する必要が多々ありました。

手ぶれ補正

カメラが手ブレを補正する機能は、手持ち撮影時の画像の安定性を向上させます。

この点は120mm望遠でもしっかりスマホを構えていれば、手ぶれ補正が効き、かなりブレを抑えることができます。

ここがiPhoneの一番の強みとも言えます。

低照度性能

暗い場所での撮影時にノイズが少なく、クリアな画像が得られるかどうか。

これは文句ないレベルです。

作例で夜に撮影した写真がありますが、小さなセンサーサイズ、かつ、高画素にも関わらず、ノイズはほとんど見受けられませんでした。

色再現性

JPEG撮影での写真は、私の目には現実よりもビビットに色が濃くなる印象を受けました。

しかし、後述するRAW撮影した写真は、かなり優れた色再現性を持っています。

RAW性能について

私が10万円以下のコンデジより優れていると思ったところはRAW性能です。

もともとiPhoneのカメラは手ぶれ補正が優秀ですよね。

これに加えて、広角から望遠まで備えた画角の柔軟性とRAWのクオリティの高さを考えると、下手なコンデジより遥かに良質な写真を、歩留まり高く撮ることができます。

実際に現像するとどうなるか、比較写真をお見せします。

なお、現像は全てスマホ版Lightroomで簡単に行いました。

通常の一眼カメラでも発生することですが、画像の四隅らへんの画質は落ちている感じはします。

また、ハイライト(明るい部分)を現像で暗くすると、紫色になります。

特に上部の空ともみじの葉の部分、葉の輪郭に紫色が乗っています。

暗所性能はかなりレベルが向上しているので、ノイズの発生等は少ないです。

ダイナミックレンジも申し分なく、明るいところから暗いところまで、どちらかが破綻することなく上手にディテールを残しています。

その他

その他性能についてはこちら。

  • カスタマイズできるデフォルトレンズ(メイン)
  • サファイアクリスタル製レンズカバー
  • アダプティブTrue Toneフラッシュ
  • Photonic Engine
  • Deep Fusion
  • スマートHDR 5
  • フォーカス機能と被写界深度コントロールが使える次世代のポートレート
  • 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング
  • ナイトモード
  • LiDARスキャナを活用したナイトモードのポートレート
  • パノラマ(最大63MP)
  • フォトグラフスタイル
  • マクロ写真撮影
  • Apple ProRAW
  • 写真とLive Photosの広色域キャプチャ
  • レンズ補正(超広角)
  • 高度な赤目修正
  • 自動手ぶれ補正
  • バーストモード
  • 写真へのジオタグ添付
  • 画像撮影フォーマット:HEIF、JPEG、DNG
Apple : iPhone 15 Pro

カメラ機能のガイド

フォトグラフスタイル

設定>カメラ>フォトグラフスタイルという順番でカメラの写りの設定を変えることもできる機能があります。

標準

リッチなコントラスト

鮮やか

暖かい

冷たい

5つのスタイルから自分の好きな印象を選べます。

Jpeg,ProRAWで48MP撮影する方法

カメラアプリから変えることはできないので、設定から変える必要があります。

手順は以下の通り。

設定>カメラ>フォーマット。

次にフォーマットで、「ProRAWと解像度をコントロール」をオンにして「プロデフォルト」を選択でメインカメラの解像度を変更できます。

補足 : 撮影中に表示される花マークの意味

これはマクロ撮影機能がオンになっているという表示です。

被写体とカメラの距離をかなり近づけてもピントが合うようになりますよ。

iPhone15 Pro Maxの作例

広角カメラの作例

標準カメラの作例

望遠カメラの作例

これら以外の作例はこちらの記事にて詳細のメタデータと共に掲載しています。

レンズ保護フィルターは必要か否か

私なりの結論としては必要ないと思います。

レンズのガラスはかなり硬く、サファイアクリスタル製レンズカバーなのでそう簡単には傷はつかないと思います。

写真を頻繁に撮る方なら、むしろレンズカバーをつけることで、フレア・ゴーストが発生しやすくなるので神経質な方のみつけることをオススメします。

こういった簡単に装着できるものがおすすめです。

最後に伝えたいこと : 本命は望遠

やはり手ぶれ補正の機能や写真の解像感など写真の素養を見るに、本命は望遠カメラだと感じました。

もはや高級コンデジに迫る映りになっていると私は感じたので、望遠を積極的に使ってみたい方は、Pro Maxに手を伸ばしてみるのがおすすめです。

ちなみに容量は256GB以上がマストです。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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