フレアとゴーストってなに?発生原因と消す方法について簡単解説

2021,08/20

写真を撮ると光の輪みたいなものや虹色の円形の光が生じると思います。できることなら無くしたい現象ですよね。

そこで今回はこの現象について、発生理由や対策方法を紹介します。

レンズの特性などについてよくわからないという人必見の内容です。

この記事はこんな方におすすめ!
工藤瑛志
・フレアやゴーストを抑える方法を知りたい人

・フレアやゴーストを逆に活かしたい人

フレア・ゴーストという用語の解説

ゴーストとは

写真右下部のように、太陽光などの強い光を正面から捉えた際に発生する色付きの光のことです。

引用 : unsplash

フレアとは

写真上部のように、全体が白っぽくなり、コントラストがなくなる現象のことです。

フレア・ゴーストの発生原因

ココがポイント

フレアとゴーストはレンズ内に強い光が入ることで発生

原因1 : レンズ

カメラのレンズは複数枚のレンズを組み合わせて作られているため、強い光はカメラやレンズ内に反射し、それがイメージセンサーやフィルムに映されるのが原因です。

カメラやレンズ性能に関しては対策しようがないので、カメラメーカーに頑張ってもらうしかありません。ただし傾向として高級なレンズほどフレアやゴーストを抑える仕組みが構成されています。もちろん絶対に発生しないわけではないですが。

原因2 : フィルター

多くの方がレンズに保護フィルターなどを付けていると思いますが、これもは発生の原因になります。

先ほどはレンズの話をしましたが、フィルターも原理的にはレンズが一枚増えるということですから、そこで反射が起きれば当然フレアやゴーストは発生しやすくなります。

なるべく、反射率の低い(透過率の良い)フィルターを購入されることをオススメします。

原因3 : レンズ面の汚れ

レンズやフィルターにほこりや指紋などの汚れが付着していても、これらは発生しやすくなります。

理由は簡単で乱反射を起こすからです。なので、できる限り逆光の撮影のときは特に汚れに対して細心の注意をしてください。

解決方法

フードを装着する

レンズフードを装着していない場合、被写体以外から発生する余計な光がレンズに入ってしまいます。こうした余計な光をレンズフードは遮ってきれるので、ある程度ゴーストを抑えることができます。

レンズフードの役割は何のためにあるんだと思う方も、いらっしゃると思いますが、フレアやゴーストの抑制以外にもレンズ保護などの意味もあるので、なるべく装着して持ち歩きましょう。

レンズフードについては詳細を別記事でまとめていますので、気になる方はこちら記事をご覧ください。

フィルターを外す

簡単な解決法ですが、レンズにはある程度、フレアやゴーストの発生を抑える仕組みになっているので、フレアやゴーストが過度に発生する場合はフィルターを外すと抑えられるかもしれません。

こういた透明なフィルターでもよく見ると汚れている可能性があるので、定期的に拭いたりするといいでしょう。

順光で撮影

これも当然な話ですが、強い光がレンズ内に入らなければいいので、順光で撮影すれば絶対にフレアやゴーストは発生しません。

構図や場所にこだわりがある場合は順光になる時間に行くか、フレアやゴースト込みの写真表現にするかの2択を選ぶ必要があります。

写真表現にする

フレアやゴーストを抑える方法などをたくさん話しましたが、写真表現として活用することもできます。

引用 : unsplash

肉眼では見ることのできない現象なので、幻想的・神秘的ない印象を受ける方は多いと思います。上手に活用して自分の写真のアクセントにしてみてください。

画像処理で消す

フレアに関しては、後から消すことは不可能ですが、ゴーストはPhotoshopやLightroomなどの編集ソフトで修正することができます。結構難しいですが、どうしても気になる方は試してみてください。

まとめ : 生かすも消すもあなたの発想次第

フレアやゴーストについては、抑える、又は活かすの選択ができるので、理解して自分がどのような写真を撮影したいかによって上手に選択できるようにすると、写真表現の幅が広がると思います。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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