【シネマカメラ】Canon使いがマウントを変えてまでSony FX30を導入した理由

2023,06/15

Canonのカメラを使い、写真も動画もこなしてきた私ではありますが、限界を感じ、比較的手の届きやすいシネマラインであるSony FX30を導入しました。

結果的にマウントを変える労力を超えて満足したため、今回はその経緯について自分の思考整理のためにもブログに書き起こしておきます。(ちなみに写真機はCanonのままです)

Canon使いがマウントを変えてまでSony FX30を導入した理由

  • 動画の質向上
  • フォーカス性能
  • 熱問題
  • ワンオペの限界

動画の質向上

私の場合、基本的に可能な限り、タイムラプスやスローモーションを用いることで、それぞれの被写体に適した表現や視聴者が飽きないような動画作りをしていきたいと考えていました。

FX30導入まではEOSRPで自撮り部分を、EOSR6でBロールを撮影していました。両方とも画質は4Kで撮影可能です。RPはLog撮影ができないですが、R6は当然可能です。

しかし、両者とも4Kが撮影できても、120fps(スローモーション)やタイムラプスの撮影をLogや4Kで記録することができません。つまり、通常の24fpsや30fpsのフレームレートの素材をLog撮影しているにもかかわらず、スローモーションやタイムラプスを入れようとするとどれだけLutで同じような質感にカラーグレーディングしようとしても、違う映像になってしまいます。

この違和感が私は許せませんでした。そこで一括でFX30で撮影してしまえばいいではないかという結論になったわけです。

ちなみにビットレートやYCbCrはR6とFX30でスペック上大きな差があるようには思えないですが、体感だと圧倒的にFX30の方が綺麗です。

ワンオペの限界:カメラへの信頼性

ワンオペで動画を作ると一番最悪なのは撮り直し。私の場合、撮影している風景を自撮りする際が最も気を使うタイミングです。

自分にちゃんとピントが合っているのか、しっかり録画ボタンが押せているのか、逐一気を使って撮影しています。ここで問題となってくるのはカメラ自体のフォーカスの精度や物理UIです。

R6とは大差ないと思いますが、流石にRPと比較すると雲泥の差です。R6は写真機として使うので自撮り中には使えないという落とし穴があります。この点でFX30と役割交代したことで超絶快適撮影になりました。

FX30は記録中は3箇所赤く光るために「あ!撮れていない」なんてことはまず起こりません。これ最高の機能です。

熱問題

夏の日中の撮影などでたまにあるんですが、熱停止がネック。これも撮影が滞る最大の理由で、しばらくカメラがクールタイムで使えなくなることも。

冷却ファンがついていないので当たり前と言って仕舞えばそれまでですが、やはり4K撮影で高負荷の長回し時には冷却ファンは必須です。

FX30というカメラの凄さ

シネマカメラ特有の設定など様々驚いた点はありますが、ちょっと触っただけで分かったFX30の凄さについて簡潔に書き留めておきます。

詳細は別でこちらの記事に書きましたので気になる方はぜひ。

フォーカス速度を選択可能

これが一番興奮した機能ですが、フォーカスの速度を7段階調節可能です。

きめ細かな設定が可能な「AFトランジション速度」と「AF乗り移り感度」

「AFトランジション速度」と「AF乗り移り感度」をきめ細かく設定可能で、上位機種のFX6やFX3などでも、プロからの高い評価を得ている機能です。AFトランジション速度は、オートフォーカスの駆動速度を「7段階」で調整ができます。AF乗り移り感度は、対象の被写体を瞬時に切り換える「敏感」から粘り強く追随する「粘る」まで、感度調整を「5段階」に設定できます。どちらもあらかじめカスタムキーに割り当てておくことで、録画中にも瞬時に設定を調整することができます。

ソニー:特長 : 動画撮影を変える高いフォーカス性能

例えば私のようなシネマティックな動画の場合、ピントはじっくり移り変わってほしいです。逆に商品紹介などでは素早くピントが切り替わって欲しいです。このような動画のジャンルごとにある程度フォーカスのトランジション速度は適切なものがあります。

他社でもあるのかもしれませんが、20万円台のカメラでこれが使えるのすごくないですか。

画質を劣化せずにズームが使える

名前は「超画素解像度ズーム」という機能ですが、これがすごく便利。公式説明にもありますが、単焦点レンズでもズームできるのがやばいところ。

全画素超解像ズームを使えば、解像感を保ったまま約2倍のズームが可能です。 単焦点レンズでもズームできるので、「もう少し寄りたい」という場合におすすめの機能です。

ソニーストア:全画素超解像ズームとカスタムキー設定

まとめ

値段を考えれば安い買い物ではないですが、圧倒的にワークフローや動画の内容をパワーアップさせてくれるカメラであることを早くにして確信しています。

正直動画特有の見慣れない設定ばかりで使いこなせるか不安なカメラですが、動画の進化にご期待あれといった感じです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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