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YouTube動画制作をするのに最低限必要な撮影機材

2023,08/21

個人で動画制作をしてみたい、そんな風に思ったら最優先で考えるべきはカメラをどうするか。

スマホのカメラでいいのか、それともコンパクトカメラを買うべきか、投資して一眼カメラを買うべきか、自分がどのカメラを買うべきか迷いますよね。

そこで今回は、写真家兼動画クリエイターもやっている私なりの基準に基づいて、カメラの選び方の視点とおすすめのカメラを簡単にご紹介します。

カメラ選びを失敗したくない人必見の内容です。

この記事で学べること
工藤瑛志
・カメラの見るべきスペック

・画素数はほどほどが良い理由

YouTube動画制作をするのに最低限必要な撮影機材

YouTuberにとって重要なカメラの要素はいくつかありますが、僕なりの観点で絞ると以下の4つの要素になると思います。

  • 映像品質:画質とファイルサイズのバランス
  • 高感度耐性:暗所でどれだけノイズが少なく撮影できるか
  • 手ぶれ補正の強さ
  • 携帯性能:持ち運びのしやすさ

映像品質 : 画質とファイルサイズのバランス

画質がいい(高解像度やカラーバランスの良い映像品質)というのは、視聴者にとって動画の質が良いと思ってもらえるための重要な要素です。

しかし、あまりに高画質だと動画ファイルの管理が大変です。この点で、カメラのスペックとして見るべきは画素数です。

画素数とは
画素数(ピクセル数)とは、画像やディスプレイなどの画面上に存在する個々の色情報の要素を表す単位です。それぞれの画素は、色や明るさを表現するために使用されます。画素数が多いほど、画像はより詳細で滑らかな表示が可能となります。

画素数は、横方向と縦方向に含まれる画素の数を示します。例えば、1920x1080の解像度を持つディスプレイの場合、横方向に1920個、縦方向に1080個の画素があることを意味します。

昨今のスマホカメラの高画素化が進んでいますが、もし4K撮影するくらいであれば、使う画素数は800万画素程度なので、4000万画素とかあってもそこまで意味がありません。(ピクセルビニングなど行なっていれば別ですが...)

なので、僕が考える目安としては1500万画素から3000万画素以内だと一番画質面とファイル容量のバランスがいいと考えています。

あまりに容量が多いとデータ管理だけでもPCやスマホの容量を圧迫してしまったり、HDDを追加で購入する羽目になるからです。

高感度耐性:暗所でどれだけノイズが少なく撮影できるか

画素数の話と連続する内容です。

暗い場所でもノイズが少ない状態で撮影したいこともありますよね。

例えば、部屋の中で十分な光量があればいいですが、もし外で撮影するというとき夕暮れ時の撮影ですでにノイズだらけでは萎えますよね。

そこで重要なのがセンサーサイズと画素数の関係

基本的に一画素あたりの面積が大きいほど高感度耐性が高くなる傾向です。なので、センサーサイズが大きくて画素数が少ないと暗い場所でノイズが少ない映像を撮影することができます。

同じ画素数でセンサーサイズのみ違う状態

Sonyが出しているα7SIIIがこの原理でフルサイズセンサーでありながら1210万画素の低画素数のカメラを出したのです。

つまり、ほどほどの画素数でセンサーサイズがより大きいカメラがおすすめというわけです。

手ぶれ補正の強さ

三脚を使用する場合は気にする必要のないことですが、多くの方は手持ちでも撮影することでしょう。

特に一眼カメラの場合手ぶれ補正が優秀だといいことがたくさんあります。

  • ズーム撮影 : ズームをかけた状態で撮影すると、微細な動きが拡大されてしまい、手ブレが顕著に現れることがあります。手ぶれ補正機能は、ズーム時の手ブレを軽減し、安定した映像や写真を得るのに役立ちます。
  • 動画撮影 : 手ぶれは静止画だけでなく、動画撮影でも問題となります。手ぶれ補正機能を持つカメラは、手ブレによる揺れを補正するため、滑らかで安定感のある動画を撮影することができます。
  • レンズの選択幅 : 手ぶれ補正が効果的であれば、手ぶれを気にせずにシャッタースピードを選択できるため、さまざまなレンズや撮影条件に対応できます。

しかし、こんなに重要な手ぶれ補正の強さには具体的な数値で統一された手ぶれ補正の強さを表す指標は存在しないため、これは実機を触らないとわかりません。

一応、シャッタースピード基準で段という語で手ぶれ補正の強さを表す場合もありますが、これは一眼カメラの文化だと思うので、これ以外のカメラで使われているのはあまり見かけないです。

携帯性能:持ち運びのしやすさ

最初のうちはカメラを持ち出す習慣、使う習慣を身につけることが重要です。特に持ち運ぶなれば、カメラの大きさは無視できません。

一眼カメラであれば、ボディーとレンズ合わせて1kg以下がマスト。

コンパクトカメラ・アクションカメラであれば、小さなバックやポケットに入るレベルか程度のざっくりした感じでも大丈夫なので、自分の許容範囲に適したサイズ感を求めてください。

【+α】 操作性:カメラの使いやすさ

もし欲しいカメラの実機を触る機会があれば、ここも検討してみてください。

  • 起動が早いか
  • 録画ボタンは押しやすいか
  • メニュー画面は見やすいか
  • 撮影モードの切り替えがしやすいか
  • バッテリーはどれくらい持つか

以上の観点を踏まえて簡単におすすめカメラをご紹介します。

おすすめカメラ

V-logにおすすめ

無難ですが、アクションカメラがおすすめです。

定価センサーサイズ画素数重量サイズ
¥57,5001/2.3インチ非公表130g30×64×48mm

おすすめポイント

・水平維持機能
・カメラのみ分離可能
・コンパクト

なんといっても特徴的なカメラと本体(ディスプレー)部分が分離すること。しかも常時無線で繋がっているため、若干の遅延はあるもののこれまでにはないアングルでの撮影が可能になっています。

このコンパクトさでありながら、2.7Kの撮影が可能であるためそこそこに綺麗な映像を撮影することができます。

定価センサーサイズ画素数重量サイズ
¥101,0001/1.9インチ2760万画素133g52.4×51.2×38mm

おすすめポイント

・水平維持機能
・10bitの色深度
・5.7K撮影

アクションカメラの代表格GoProですが、やはり映像面では一日の長といった感じで綺麗です。

解像度の面でも圧倒的ですし、何より色深度が高いのでより色の表現が自然です。

一応最近の機種を紹介しましたが、ここ最近は目新しい進化が少ないので、9や10でもいいと思います。

水平維持機能はアクションカメラ特有の機能で最近のカメラであれば搭載する傾向ですが、やはり目玉機能の一つですよね。

映像にこだわりたい人におすすめ

定価センサーサイズ画素数重量サイズ
¥273,900APS-C2010万画素562g129.7×77.8×84.5mm

おすすめポイント

・フォーカス速度の選択が可能
・UIの使いやすいさ
・記録方式の多さ

私も所有していて何度もレビューしているカメラですが、20万円台でこの性能はやはり一目置くべきカメラではあります。

特にフォーカスの速度を自由に選択でき、映画のようなゆっくりとしたフォーカス、素早いフォーカスなど動画のスタイルによって切り替え可能です。また、UIも使いやすく録画ボタンの位置などに工夫を感じられます。

記録方式も多く、容量を抑えた4K記録や映画のフォーマットに合わせた記録など個人制作から商業制作レベルまで最適なものに合わせることができます。

最後に伝えたいこと : 今のカメラはどれも綺麗に撮れる

身も蓋もない話ですが、ここ数年で発売されたカメラであれば映像面では十分なほど綺麗な映像は撮影できます。

なので、自分がどんなふうに動画を撮影するのかを想像して、一番これだけは譲れないというポイントを持っておくとカメラ選びがしやすくなります。

カメラの持ち運びやすさや電池持ち、デザインなどなんでも大丈夫です。余力があれば音質にも力を入れてみてください。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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