カメラを新しく趣味として始めようと思っている方は、最初は「センサーサイズ」というもので、悩むと思います。多くの人がフルサイズはなんか初心者向けではないなと考えたりして、APS-C機を購入する方が多いです。
しかし、私は初心者は最初からフルサイズを購入するべきと考えています。そこで、今回は私なりのその理由をなるべく専門用語を使わず初心者の方のために説明していこうと思います。
フルサイズ機が欲しいけど、APS-C機等を検討している人必見の内容です。
この記事はこんな方におすすめ!・いきなりフルサイズは敷居が高そうと思っている人
・カメラを分かる人のアドバイスを聞きたい人
初心者でもフルサイズ機から購入すべき理由
ココがポイント
・価格差と性能の差
・装着可能なレンズの性能差
・後からフルサイズが欲しくなったときの費用
・売値の違い
性能に満足できなくなる
経験則にはなりますが、APS-C機で始めた大体の人がフルサイズ機を欲しくなります。理由はたくさんありますが、主に写りの面で差があるからです。
センサーサイズ
先に述べたように、APS-C機とフルサイズ機では明確に画作りに差があります。
細かい仕組みなどの解説は別の機会にしますが、主に以下の3つの点で違いがあります。
- ノイズ
- 映り
- 広角
暗い場所で撮影する場合、星撮りなどが典型的な例ですが、APS-C機はフルサイズに比べてノイズが乗りやすいです。また、このような暗い場所での撮影の(高感度に対して)耐性が低いことなどから当然に映りが劣ります。また、フルサイズの方がボケやすいです。
APS-C機はフルサイズの画角より基本的に1.6倍狭くなるので、広い画角で写真を撮影したい(風景等)人にはあまり向いていません。
1.6倍にすることを「35mm換算」というので気になる方はこちらの記事をご覧ください。
ただ、勘違いして頂きたくないのは①十分に明るい場所、②長い焦点距離が必要な場合(野鳥撮影等)にはAPS-C機が適しているということです。
多くの人は日常の生活、風景や人物などのあらゆる景色を撮りたくてカメラを買おうと考えていると思います。このような場合は、フルサイズの方がいいと言っているだけなので、全てにおいてフルサイズの方がいいと思っているわけではないことを理解して頂けると幸いです。
フルサイズというセンサーサイズの恩恵について細かく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
一眼レフかミラーレスか
基本的に各社用意されている初心者向けのキットレンズ付き一眼は、「一眼レフ」です。しかし、これからは時代の流れに合わせてミラーレスに各社シフトしていきます。
ミラーレスの良さはなんといっても軽量で、性能の良いレンズがコンパクトである点です。もし、APS-C機で一眼レフを購入しようと考えている方は今一度検討し直してみて下さい。
レンズの種類
レンズにはフルサイズ用とAPS-C機用が用意されています。
もちろん、APS-C機用のレンズがフルサイズ機につけられないことはないですが、画角がAPS-C機と同じになり狭くなります。(40mmであれば、1.6倍して64mm)
純正
各社基本的にはフルサイズ機に注力しているので、レンズの数はフルサイズ機用の物の方が多いです。
レンズの明るさを示すF値や画角などを見ても、選択肢は圧倒的にフルサイズ機用に軍配が上がります。当然値段は高くなりますが、後でも解説しますがその分、売却価格も高いのでトータルで見ればあまり損はないと思います。
そのうち頭がおかしくなるとレンズの価格を日割り計算し始めるので、30万のレンズでも3年使えば一日あたり270円だから安いみたいな思考になります。
サードパーティー
カメラのメーカーとレンズは同じものを使うことを想定されているかもしれません。しかし、レンズは純正品だけでなく、シグマやタムロンといったサードパーティーのレンズを使うことも可能です。
Sonyはこれらのレンズが豊富に揃っていることから、安価でレンズを揃えられるようです。
先を見据えた選択
最初のうちはとても楽しく写真を撮っていても、不満や飽きなどは避けられないのでそのことを考えて選択することも大切になります。
買い替え費用
単純な話ですが、初心者向けのカメラを購入して物足りなくなり、また別のカメラを買うなんてことをしていたら、普通にそこそこの機材を購入できます。
Canonでの例ですが、エントリー機でEOSKissX10レンズキット付(¥74,250)を購入して、その次くらいのレベルの位置づけであるEOS90D(¥148,500)を購入した場合、軽く20万を超えてきます。だったら、最初からフルサイズ機を購入した方がいいと思います。
売値
例えば、CanonのAPS-C機のレンズキット付きのカメラEOSKissX10とフルサイズ機のEOSRPと単焦点レンズを購入した場合です。
EOS Kiss X10 EF-S18-55 IS STM レンズキット ブラック | EOS RP ボディ+RF50mm F1.8 STM | |
新品(買値) | ¥74,250(税込) | ¥106,920(税込)+¥28,512(税込)(135,432) |
中古(売値) | ¥47,000 | ¥79,000+¥18,100(97,100) |
売値/買値 | 約63% | 約72% |
仮に売却する場合、フルサイズ機の方が売値は高い傾向にあるので、買値は高くてもそこそこ戻ってきます。フルサイズ機を導入して、飽きてしまった場合もAPS-C機と損益額に大きな差は生じません。
カメラの買い方アドバイス
値段で決めるな
カメラは持ち出さなければ意味がありません。自分が持ち出したくなる見た目、軽さなど重要なポイントを決めてから値段で決めるという順番でないと、妥協して購入した結果持ち出さないという最悪な結果に陥ります。
細かい話は、こちらの記事をご覧ください。
中古で買う
少しでも費用を抑えたいという方は、中古での購入を検討してみて下さい。
特にマップカメラというサイトでは、カメラの個々の状態が確認できて「美品」や「良品」などの景示されているので、安心して購入することができます。ほぼ使用感のない「美品」であっても価格も定価から1万円以上は低く設定されている場合が多いので、とても良いですよ。
最後に伝えたいこと : 高い買い物だからこそ覚悟があるなら妥協しないで
最初の頃は何のカメラを買えばいいか分からない、と悩むと思います。その過程で知識が付くので、沢山の意見を参考に自分の一番欲しいカメラを買うといいと思います。最初から値段で決めたりはしない方がいいと思います。
上達する方法やお小遣いを稼ぐ方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!