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LightroomやPhotoshopを使うとHSLというものが存在します。これはいったいどのようなものなのか、どう使うのかを簡単に解説します。
この記事はこんな方におすすめ!
・色被りを押さえたい人
HSLとは
HSLとは、色相(Hue)・彩度(Saturation)・輝度(Luminosity)で、色を個別に調節できる機能のことです。ちなみに、全部で8色です。
先日解説した彩度と違って、 ピンポイントで色調補正を掛けることができるので、より自然に鮮やかな写真に仕上げることができます。
Lightroomでは、トーンカーブの下。
Photoshopでは、Camera RAWフィルターにあります。


HSL実践
夜景
夜景の写真を一枚、HSLを調整する手前までレタッチしました。
なお、この写真のレタッチをオレンジを基調とした色被りのないパキっとした印象のものにしたいとするとします。

下の方に注目すると、ビルの窓からの光が黄緑色、建物側面が黄色ぽくなっているのが分かると思います。この写真を先ほど言った通り、オレンジを基調としたパキっとした印象には、不要ですのでHSLで特定の色を消していきます。
※パキっとした印象とは、個人的にはできる限り色被りのないものにすることです。

HSLすべてを駆使して、こんな感じに仕上がりました。どうでしょうか。

比較画像
紅葉
こちらも先ほど同様、HSLを調整する手前のレタッチです。

湖面の緑が強く出てしまい霧に目が行きません。 なので、緑を抑えます。
また、日に照らされた紅葉が黄色すぎるような気がするので抑えつつ、オレンジをより強調します。

比較画像
まとめ
色を抜くのも加えるのも、HSLを使うと彩度の調節や色被り補正よりもピンポイントで行えます。なので、自分の写真にもっと個性を出したい人や、より高みを目指したい方は絶対に使うべき機能です。
また、色相を使うと自分の好きな世界観も自由に演出することができると思います。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!