カメラの画質に大きな影響を与えるダイナミックレンジ。これについて知っているとカメラを別の視点で選ぶことができます。
そこで今回は、ダイナミックレンジについて、知識がない人でも理解できるよう解説していきます。
少しでも写りにこだわりたい人必見の内容です。
この記事で学べること【眼が最強!?】カメラのダイナミックレンジ
ダイナミックレンジとは
ダイナミックレンジとは、カメラの再現することのできる、明暗の範囲のことです。
もっと一般的には、処理可能な信号の最大値と最小値の比率を表した数値です。単位は「dB(デシベル)」か「ストップ」で表記されます。最近のカメラはストップの方が多いかもしれません。
これが広い場合は、人間のように明るい所と暗い所を同時に認識することができます。諸説ありますが、カメラは一般的には70dB、人の眼は80dBとも言われています。
これが狭い場合は、ハイライトに設定を合わせると黒潰れが発生し、シャドウに設定を合わせると白飛びが発生します。
実際の目では、明部も暗部もハッキリと見えますが、カメラだとどちらかに偏ってしまいます。
HDRを一眼で再現
HDR
HDRというのは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)のことです。その名の通り、ダイナミックレンジが広いという意味です。
一眼レフなどはRAW現像やLightroomやPhotoshop等の編集ソフトを使って合成することで、HDRな写真を作ることができます。
(一眼レフ内で完結する機能もありますがRAW撮影に設定していてもJPEGとして出力される場合が多いです。)
昨今ではスマートフォンの写真などもHDRになっていますね。 スマートフォンも撮影ボタンを押した瞬間に複数枚撮影し、自動で合成することで作っています。
ちなみに、センサーサイズが大きいほどダイナミックレンジは広いです。なので、逆光の現場などの明暗の差が激しい撮影ではセンサーサイズが大きいほどデータの復元が行いやすいと思います。
白飛びの復元は難しい
カメラは基本的に暗部の方がRAWデータでの復元が行いやすく、ハイライトなどが白飛びしてしまっているデータは復元が難しいです。
流木の白く飛んでしまっている部分は、ハイライトや露光量を下げても細部のデータがないので、白いままです。
Lightroomでは「J」を押すと白飛び等を確認できます。
カメラのダイナミックレンジを調べる方法
DXOMARKやPhotonsがダイナミックレンジのスコアなどを掲載してくれています。
DXOMARKの方がスコア形式なので分かりやすいかと思います。英語なのでDeepLで翻訳したりすれば読みやすいです。
検索欄で機種名を入れるとスコアがでてきます。
まとめ : 技術革新が楽しみ
ダイナミックレンジについて理解して頂けたでしょうか。
文中に何度も「人間の目に比べて」と言いましたが、それだけ人間の目は優れています。カメラをやっていると何回かは人間の目の凄さを実感します。
しかし、日中のダイナミックレンジは140dBともいわれているので、よりHDRな映像や写真が撮れるようになるのがとても楽しみですね。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!