TTArtisanのレンズは安価で、かつ、値段からは想像できないほどのクオリティの写真を生み出すレンズです。
ただ電子接点がないため撮影のメタデータが記録されなかったり、ほとんどのレンズがピントをマニュアルで合わせる必要があったりします。
そこで今回は、TTArtisanのレンズを実際使用してみた感想としてどんな人にオススメできるのかお話していきます。
TTArtisanのレンズが気になっている人必見の内容です。
私は以前、Amazon価格9,000円のTTArtisan 25mm F/2をレビューしました。TTArtisan 25mm f/2 C APS-Cサイズ 単焦点レンズ。主にこのレンズを使用した時の感情・思考をベースに本記事を構築しています。
TTArtisanのレンズは誰に最適・オススメな製品なのか
結論からいうと以下の4パターンだと考えています。
- コンパクトなレンズ交換式カメラを持っている人
- MF(マニュアルフォーカス)のレンズを使いたい人
- オールドレンズ的写りが好きな人
- ディテールが柔らかな写真が好きな人
コンパクトなレンズ交換式カメラを持っている人
銘匠光学が作るTTArtisanというブランドはレンズの種類は沢山あります。
しかし、価格帯はコンパクトなレンズほど安価(1万円から3万円程度)なものが多く取り揃えられています。
写りが良いとはいいましたが、若干色滲みや逆光耐性の弱さはあるので、お遊びレンズとして安価なものを選んでコンパクトなカメラ+コンパクトなレンズの組み合わせでスナップなどを楽しむのがオススメだと感じました。
また、コンパクトさと価格の理由以外にTTArtisan 25mm f/2 C APS-Cサイズ 単焦点レンズはレンズの質感がとても上質でした。
コンパクトでありつつも金属感があり、ずっしりとしたものでした。
カメラのガジェットとしての所有感、アクセサリーとしての質感を向上してくれるレンズでもあるので非常にオススメです。
MF(マニュアルフォーカス)のレンズを使いたい人
このレンズはマニュアル操作がとても楽しいです。
なぜなら、レンズ剛性が高いので、非常に滑らかにリングが回り、レンズそのものが金属の質感がいい意味で値段に見合ってないからです。
ずっと触っていたくなります。
最近のレンズはプラスチッキーな外装なので、TTArtisanの金属系のレンズは高級感があります。
オールドレンズ的写りが好きな人
常にオールドレンズ的な写りをするわけではないですが、逆光の環境がそれらしい感じになります。
最近のレンズ市場だと正常に動作するオールドレンズはそこそこ高いですから、1万円程度で簡単に手に入るTTArtisanのレンズは非常にお手頃ではないでしょうか。
ディテールが柔らかな写真が好きな人
皆さんが最近発売された各メーカーの純正レンズを使ったことがあるなら、その描写の細かさに驚くことはありませんか?
つまり、私が言いたいのは最近のレンズは写り過ぎるということです。
例えば、人物を撮影したとき肌のシワとかが余分に描写されてしまうからレタッチで補正する感じ。
このレンズは解像感はやはり2桁万円以上のレンズには及びません。しかし、その描写力が控えめ=ディテールが柔らかな写真になることがこのレンズの強みでもあると思います。
オートン効果を使ったり、レタッチでディテールを落としている人などには一度は使ってみてほしいレンズです。
MFなのでバッチリピントを合わせるのが難しいというのもあります。笑
注意点
Amazonのレビュー等をご覧頂なれば分かるように、レンズによって品質がまちまちです。
値段が値段なので、と言ったらそこまでですが、ある程度ハズレを引く可能性は考えておく必要があります。
最後に伝えたいこと : 新しい表現を探したい人にオススメなレンズたち
あえてかっこいい表現をするなら、表現を探究する人にオススメしたいレンズたちです。
レビューでもお話したように、極端な周辺減光や解像感のなさは目立ちます。
しかし、これらを自分の表現として取り込める能力のある人や純粋に楽しめる人には、とても楽しいおもちゃになることでしょう。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!