良い条件で撮影できてもカメラの性能や編集のことを考えて撮影しないと、写真が無駄になることも。そんなことを回避するために上手な人はいくつか工夫しながら撮影しているポイントがあります。
今回は多くの人が共通して意識しているという最低限の重要ポイントを5つお伝えします。
撮影で失敗してボツにしなきゃ...なんてことを回避するために必見の内容です。
この記事で学べること・写りを一番よく写真にする方法
・視線を意識した撮影方法
風景写真で後悔しないために撮影時に気をつけるべき5つのこと
私が撮影をしてきた中でこれだけは絶対に意識して撮影した方がいいな、と感じてきたポイントはこの5つ。
ココがポイント
・露出を低めに設定
・若干広めに撮影すること
・同じ場所で縦横で撮影すること
・F値をむやみに開放にしないこと
・何を写さないか決めること
基本的に撮影後のレタッチ等を考えてしておくべきだなというポイントがほとんどです。
露出を低めに設定
ここではRAW撮影をしてレタッチ、つまり後から編集することを前提としたお話です。写真のデータ形式に関しての知識に自信がない方はこちらの記事をご覧頂いた後でこの記事を読んでもらえると理解が深まると思います。
原理的な説明はさておき、基本的にRAWデータというのは暗い部分は修復しやすいです。以下の画像を見てもらえればわかりやすいと思います。
こちらの画像では右上の太陽の部分を見てください。ハイライトはある程度は修復可能ですが、白表現の限界を突破している部分はデータが切り捨てられているので、こんな感じになります。
なので、撮影時は必ず露出を含めにして撮影するようにしましょうね。こんな感じの露出を表す計器が「-1<0」の間が目安です。
若干広めに撮影すること
あなたが写真を撮影した後、多くはスマートフォンやタブレット、PCで見ると思います。またSNSに投稿することもありますよね。
そんな場合、特に後者の場合はSNSのプラットフォームによって適切な縦横比(アスペクト比)が異なります。
また、撮影時は興奮して水平が取れていなかったりするとき、レタッチをするときに大なり小なりトリミングをします。広く撮影して小さく切り抜くことは可能ですが逆は不可能です。なので、念のため気持ち広めに撮影しておくと後で融通が利くので便利です。
同じ場所で縦横で撮影すること
これも上記理由とほぼ同じです。
縦横が違うだけでファーストインプレッションは全くことなるので、撮影しておくに越したことはないです。
F値をむやみに開放にしないこと
風景写真を撮影する場合、基本的にボケの概念がほぼ無くなるためF値をF8-11程度にすることで画質・解像感を最も高めることができます。
F11より低くすると逆に画質が劣化していくので注意です
F7.1などでも解像感は高まると思うので、ISO感度に余裕がある場合に試してみてください。
ISOが上がりすぎてしまう場合には三脚を使用してシャッタースピードをゆっくりにして対応することもできます。
F値と画質の関係の詳しい話はこちらの記事を参照してください。
何を写さないか決めること
これは少し難しい内容です。しかし上達するためには必須な要素です。
なぜこんなことを意識する必要があるかというと、見る人に伝えたい要素を分かりやすくする必要があるからです。私はそう考えています。
例えば、カメラ歴1年目のこの写真。記録としてはもちろんいいのですが作品としてはどうでしょう。
木の大きさを伝えたいのか、それならなぜ縦構図ではないのか。奥行感を表現したいのか、それならなぜ広角なのかが明確ではありません。
3年目の写真は要素を絞って望遠で撮影することで、圧縮効果で木の存在が増しています。奥行感は手前を減光することで表現しています。
レタッチが色々できるようになったこともあると思いますが、見せたい要素を絞ることで視線が自然と主題に誘導されます。少なくとも入れたい要素は2~3つ程度までにするといいでしょう。画面を占める比率が高い被写体ほど主題となります。
最後に伝えたいこと : 労力を無駄にしない工夫
せっかくお金と時間をかけて撮影してきたのに使えない。という自分の知識と工夫不足で後悔をしたことのある方は多いです。今回の方法を参考に先人の知恵を参考に無駄を最小限にしましょうね。
基本的には皆共通の部分もありますが、あなたの写真環境等によって注意点も変わってくるので自分なりのルールを作ってみてください。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!