バリアングルとチルトの違いと撮影時のメリット・デメリット

2022,10/31

画面の動く方式チルト・バリアングルと2つあるが、どっちが良いのか分かりにくいですよね。

そこで今回は、バリアングルとチルトのメリット・デメリットについて実体験をもとに語り、あなたにおすすめの方式を紹介します。

カメラの選び方に迷っている人必見の内容です。

この記事で学べること
工藤瑛志
・バリアングルとチルトの違い

・方式ごとのメリット・デメリット
・目的別、選ぶべき方式

バリアングルとチルトの構造の違い

バリアングルは横向き開き、くるっと一回転します。

チルトとは上下を指し、文字通り画面が上下に動きます。

※ファインダーがある機種は左画像のように自撮りできる仕様とは限らないので注意が必要です。

また、多くのチルト機は縦方向のみの動きですが、(3軸)・4軸チルト式であれば縦位置も可能です。

引用 : Amazon

このように2つの液晶は動き方が全く異なるので、撮影方法によってメリット・デメリットが生じる訳です。

撮影方法で変わるバリアングルとチルトのメリット・デメリット

タイトルの通りバリアングルのカメラを選ぶべきか、チルトのカメラを選ぶべきかは当然撮影者のカメラの使用方法・目的によって変わります

そして、その使い方によって、大きくメリット・デメリットが変わります。

例えば分かりやす例でいえば、自撮りをするならバリアングルといった具合に。もちろん、上述したようにこんな動き方をすれば自撮りも可能ですが...

バリアングルの機能上のメリット・デメリット

バリアングルについては以下の通り。

ココがおすすめ

・角度が自由に調節可能
・絶対に自撮り可能
・収納時に液晶を裏側にできる

ほとんどの人が撮影する方法の角度は柔軟に対応できます。

また、バリアングルはチルト違い、横に画面が飛び出すために必ず自撮り可能です。

収納時に液晶をくるっと一回転させ液晶をボディー側に向けることで収納時の傷や汚れから液晶を保護できます。

ココがダメ

・展開時に光軸がずれる
・画面の根本が折れそう

画面を横に飛び出した状態で使用する場合、必ずレンズからの情報の軸とのズレが生じます。

ただ、私としてはすぐ慣れるもので特段気にする必要はないと思っています

バリアングルは画像の結合部分があるので、当然負荷がかかると折れます。普通の使い方をしていれば大丈夫ですが、逆方向に力を加えたり、展開した状態で落としたりすると終わります。

動画を作る人にチルトはNG

動画を作る・作ろうかなと考えている人にはチルトはおすすめできません。

なぜなら、自撮り不可・ジンバル使用不可だからです。もちろん例外もあります。

チルトで画面を展開したときジンバルが干渉する可能性があります。そのため、バリアングルで画面を横に出さないとジンバルは使えません。

もちろんローアングルにしなければいいだけの話ですが、わざわざ気を使うのが面倒くさいですよね。

※アームの長さがチルト液晶も考慮されて、十分確保されている物であれば問題なし

チルトの機能上のメリット・デメリット

チルトについては以下の通り。

ココがおすすめ

・光軸がずれない
・画面を出しやすい

バリアングルで説明しましたが、光軸がずれないので撮影はしやすいと思います。

チルトは画面を自分の方向に引っ張り出すだけなので、一瞬で展開できます。これが結構楽です。

ココがダメ

・角度調整に限界がある

目立ったダメポイントはこれだけですが、これがデカすぎます。軸数によりますが、場合によっては縦構図のロー&ハイアングルが撮れなかったり...

制約が大きいので画面が見ずらい状態で撮影する必要が出てくるのはかなりストレスになります。

あなたはどれに当てはまる?

バリアングル方式を選ぶべき人

  • 被写体を問わず何でも撮影する人
  • 自撮りをする人
  • 動画を撮る・撮ろうと考えている人

チルト方式を選ぶべき人

  • スナップをする人
  • スマホの代わりにカメラを使いたい人
  • 写真しか撮らず動画は撮らない人

まとめ : 使用目的に適した選択を

メリット・デメリットからも使う目的によって最適解が異なることが分かって頂けたと思います。

基本チルト液晶のカメラは機構上コンパクトにしやすいためデジカメに多く搭載されている印象です。価格も安く抑えられています。

ひと昔前はバリアングルよりチルトが優勢でしたが、今のミラーレス一眼はほとんどがバリアングル液晶に変わっています。個人で動画を撮影する人も増えましたからね。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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