一眼カメラにはスマホやコンデジとは異なり、レンズが交換できるという大きなメリットがあります。
そこで初心者の方に向けて簡単にどんなレンズがあるのか、どんな写真が撮れるかを紹介します。
自分の撮りたい写真に適したレンズを知りたい人必見の内容です。
この記事で学べること・レンズごとの特性
・レンズごとの写り方
一眼カメラの交換式レンズの全種類と撮れる写真
レンズは大別すると「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」に分けられます。分け方は端的に言うと、焦点距離が変わるか否かの一言です。
単焦点は単一の焦点距離しか持たず、ズームレンズは複数の焦点距離を持ちます。
焦点距離によって、超広角→広角→標準→望遠→超望遠と呼び方が変化していきます。
以下の表では焦点距離と呼び方の関係を示しました。
超広角 | 広角 | 標準 | 望遠 | 超望遠 |
~24mm | 24-35mm | 35-50-80mm | 80-400mm | 400mm~ |
※CanonやLumix、その他のサイトを参考にして表を作成しましたが、人によっては認識が異なるので、参考程度に捉えていただけると幸いです。
表の下、「35mm換算」について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
ズームレンズとは
その名の通り、 ○○-○○mmという表記のズームができるレンズのことです。ひとつのレンズで多くの焦点距離をカバーできるため、レンズ一本であらゆる被写体に対応できます。
持ち歩くのに軽量化できるのが大きなメリットです。特に旅行などに行く際には便利ですね。
ズームレンズと一口に言っても、焦点距離の幅は様々で、15-35mmのように広角に特化したものや、24-105mmのように幅広くカバーしたものなど様々です。
広角
・遠近感を強調できる
・被写界深度が深い
・手振れが気になりにくい
大自然をそのまま表現したり、遠近感を強調したいときには、広角が有効です。ピントが全体に合いやすく被写界深度が深いのでボケにくく、焦点距離が短いために手振れに対しても余り気を使わなくていいのもメリットだと思います。
一方の注意点として、多くの被写体が画角に入るため、何を表現したいのかが見る側に明確に伝わりにくい写真が多くなりやすいです。なので、撮影する際は明確な意図をもって撮影しないとパッとしない写真になったりします。ある意味で技量が問われるレンズであるとも言えますね。
標準レンズ
・人間の目に近い画角
・これ一本で色んな景色を撮影できる
人間の目に一番近い画角です。写真で見るのと実際に見るのと変わりないので、一番人がよく見る景色を再現できます。
被写体に寄ったり、離れたりすることで、色々な見え方にできるのも標準レンズの良い所ですね。
望遠レンズ
・遠距離から物体を撮影できる
・圧縮効果を得やすい
・背景ボケしやすい
野鳥などの動物撮影や肉眼では見えないレベルの物を写真に収めることができるので、新しい発見があるかももしれません。
また、望遠レンズはF値が広角・標準レンズと同じ場合、背景がボケやすくなっています。
理由は後でお話しする圧縮効果とも関係しています。
理由を数式などを使って詳しく説明するのは難しいですが、端的に言うなら「焦点距離が長くなることで圧縮効果が強くなり、遠くの物が近く大きく写るので大きくなった分ボケも大きくなる」ということです。
圧縮効果
望遠レンズは圧縮効果と呼ばれる効果があります。(厳密に言えば、望遠レンズ固有の効果ではなく、すべてのレンズで生じる効果です。)
簡単に解説しますが、遠くにあるものが近くのものと重なり遠近感が少なくなり圧縮されたように見える効果のことです。
単焦点レンズとは
単焦点レンズ
こちらもその名の通り、○○mmという表記のひとつの焦点距離しか持たないレンズのことです。
・F値が小さくボケやすい
・明るい
・値段が安いものがある
固定の焦点距離なため、F値が小さくなることでボケ感が強いので、とろけるようなボケ感を生かした写真が撮れると思います。
F値が小さい分明るく撮れるため、室内での撮影では単焦点がおすすめです。
先ほど説明した通り望遠レンズはボケやすいため、100mmF2.8のような、望遠で単焦点というようなレンズはかなりボケるということが、以上の話からお分かり頂けると思います。
マクロレンズ
・被写体に寄れる
・顕微鏡で見たような画を撮れる
最短撮影距離(被写体に寄ってピントが合う距離)が短く、最大撮影倍率(イメージセンサーに投影される被写体の大きさ)も1倍程度のものを指します。そのため、肉眼では見えない世界観を演出できます。
まとめ : お気に入りの焦点距離を見つけてみて
一眼カメラの良さと言えば、レンズを交換できることですので、いろんなレンズを使うことで自分なりの好きな焦点距離などが見つかってきます。
また、ズームレンズは便利ですが、最小の焦点距離と最大の焦点距離が大きく離れているレンズ(ex.24-105)などは便利ですが、写りの面では24-70mmなどのレンズよりも劣る場合が多いので、もし写りを最大限良くしたければ、利便性は諦める必要があるトレードオフの関係にあることを覚えておいてください。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!