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レンズのF値についての中級・上級者向けの内容を解説

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レンズのF値についての中級・上級者向けの内容を解説

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初心者向けの記事では、F値は小さいほど、良くボケて、大きいほど全体にピントが合うと説明しました。

しかし、F値は明るさやボケ感だけでなく、画質等にも大きく影響します。

この記事はこんな方におすすめ!
・F値が画質にどのように影響するのか知りたい人

画質

ここでの画質とは、画の質、つまりいかに現実に近い画が出てくるかであって、解像度のみのこと指すわけではないので注意してください。

F5.6~F8

結論から言うと、F5.6~F8が最も画質が良くなります (多くのサイトはF8のみとしているところが多いです)。

また、開放F値から2段下げた値が最も画質がイイなんてことも聞きますね。

なぜなら、レンズの中央ほど性能がいいからです。それなら、なぜF22が最もレンズ中央を使えるF値なのに、 F5.6~F8 が一番画質がいいのかということを解説します。

回折現象

高校物理を習ったことのある方は、スリットを用いた波の回折の実験は覚えているのではないでしょうか。

上の写真のように、波には障害物の陰に回り込んで進んでいくという性質があります。 障害物の後ろにいても音源からの音波が聞こえるのはこのためです。また、光波は音波に比べて波長が非常に短ため、光波はほとんど直進して不透明物体の影を生じます。

センサーサイズによって異なりますが、基本的にF11辺りから回折現象が生じるとされています。つまり、私の認識では回り込んでしまった光がレンズ内で拡散してしまい、本来一番質の高いレンズ中央を使うはずが、全体を通ってしまうことで画質が劣化してしまうということが起こります。

比較画像です。EOS R6とRF50mm F1.8 IS STM、三脚・レリーズを用いてISOは変えず、同じ倍率で切り取り、編集で露光量を合わせています。

F8は全体的にシャープな感じがしますが、F22は全体的にボヤっとした印象ですね。

周辺減光

F値を開放した状態だと再三述べた通り、レンズ全体を使うため画質が悪くなります。特に安価なレンズだと写真のような周辺減光等が顕著であり、レンズプロファイルを用いて修正しないと使い物になりません。

RF50mm F1.8 STM

色収差

開放で撮影することで、色収差も大きく発生する場合があります。

その原理は、光線を透過し屈折させる物質(ここではレンズの光学ガラス)において、一般にその屈折率は一定ではなく、光線の波長(周波数)によって異なる。これを光学で分散と言う。分散が原因で色ズレとして発生する収差を色収差と言う。周辺で発生する倍率色収差と、光軸上でも発生する軸上色収差に分類される。(Wikipediaより引用)

倍率色収差はレンズの性能に依存するので、発生を抑えるには高級なレンズを買う必要がありますが、F値が関係する軸上色収差はLr等の現像ソフトで軽減することができます。

レンズの進化も著しく新しいレンズほどこういったものは、発生しずらくなっているようです。

CanonのLレンズ等の技術的な内容を見ると、昨今のレンズは光学技術の発展によって以前の物よりも画質は向上しています。

光芒

蛇足と思いながらも書きますが、F値を絞れば絞るほど光芒(光条)と呼ばれるものができます。ひとつアクセントになるので、画質を考慮しながら入れてみるのもいいかもしれないですね。また、この光芒の線の本数は、絞り羽の枚数に依存します。

また、下の写真のように障害物を通して光源を見ると発生したりします。理由は、太陽を直接見るような強すぎる光はレンズ内で激しく反射しフレアやゴーストを発生させてしまうからです。

F5.6 ISO160

まとめ

いかがでしたでしょうか。こちらの記事ではF値がボケ感だけに影響を及ぼすものではないことについてお話しました。

設定についてより理解を深めることで、それらを活かした写真を撮影できるようになると思います。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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Kudou Eishi

自然が大好きな人です。最近はYouTubeに力を入れています。写真が好きな人も、自然が好きな人も楽しめるコンテンツをお届けしています。

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