F値が大きく変える、ボケや明るさとの関係【初心者必見】

2021,08/05

カメラの設定でシャッタースピードやISOと並んで重要な項目のF値。しかし、これについて完全に理解するのはなかなか難しいです。

そこで今回は、初心者の方向けに撮影で最低限必要になるF値の基礎について画像と併せて簡単に解説します。

最低限の知識だけ習得したい人必見の内容です。

この記事で学べること
工藤瑛志
・F値の基本的な用語

・F値の考え方

F値とは何か。撮影に必要な基礎知識だけ簡潔に解説

F値を変えると以下のことが変わります。

  • 明るさ
  • ボケ
  • 画質

あまりイメージしにくいと思うので、写真や図などと一緒に見ていきましょう。

F値(絞り値)とは

F値(絞り値)とは、レンズの明るさを表す値です。

F値(絞り値)が小さいほど背景などのボケを大きくできます。

レンズのスペックを見るとき、表示されているF値が小さいほど、良くボケ、明るいレンズといえます。

開放F値(絞り値)

撮影時に最も下げることのできるF値で、この数値はレンズごとに異なり、F値が大きいほどレンズのサイズが大きくなり、より高価になります。

Canonのレンズで言えば、RF50mm F1.8 USMのように焦点距離(mm)の横にあるF値のことです。これはどのメーカーであっても共通です。

F値によって変わるボケ

先ほどの画像で説明した通り、F値は小さいほどボケやすいです。

左の写真の方が被写体にピントが合っていますが、背景にもピントが合っているようにも見えます。

右の写真は背景が良くボケていますね。

ボケの具合を、左のようなの状態を被写界深度が深い。右のようなの状態を被写界深度が浅いといいます。

写真の明るさは主にシャッタースピードとF値で決める

写真の明るさ、露出を決める要素はシャッタースピードとF値とISO感度です。しかし、ISOはあくまで電子的に明るさを調整するので直接写真のノイズに関わってきます。

なので、少し難しい話ですが、露出はシャッタースピードとF値を自分の表現したい内容と、例えばボケた写真にしたいなどの表現と適正な露出とを考えて決める必要があります。

最初は難しいので、カメラ側に任せてしまっても問題ありません。

F値と画質の関係

ここからは初心者の段階では、あまり知る必要のない話ですが、豆知識として知っていて欲しいので紹介します。

先ほどの画像ですが、察しのいい方は「なんで、F8とF11だけ記載しているのだろう」と思ったかもしれません。

実は、F値はボケや明るさだけを変化させているわけではありません。カメラは光を扱うものですから、当然物理学が絡んできます。

もちろん、難しい内容は全く扱いませんがF値は大きくするほど、つまり、F22などまで絞ってしまうと画質が劣化してしまいます。この他にもF値についての深掘り解説を行っているのでぜひこちらの記事もご覧ください。

最後に伝えたいこと : F値はボケと明るさに関わる

復習ですが、ここが一番重要なので覚えて帰ってくださいね。

ココがポイント

・F値は小さいほどボケる
・F値は小さいほど明るくなる

念のため、基本的な用語として被写界深度についても簡単に解説しましたが、最初のうちは無理に理解する必要はないので、「F値が小さいほど、良くボケて、大きいほど全体にピントが合ってF値は小さいほど明るくなる」と覚えておけば大丈夫です。と覚えておけば大丈夫です。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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