レンズ 機材解説

【レビュー】9,000円!TTArtisan 25mm F/2 Cがコスパ最強すぎる|作例付き

2023,07/20

中国製のレンズは安かろう悪かろう。そう思っていませんか?しかし今回ご紹介するレンズは一味違うレンズです。

今回は、TTArtisan 25mm F/2 CというAPS-Cレンズ(RFマウント)のレビューを行います。

安くて常に持ち出したくなるようなレンズが欲しい人必見の内容です。

執筆時のAmazon価格は9,000円です。私はAmazonセールで7,500円で購入しました。

商品概要

焦点距離25mm(35mm判換算:40mm相当
F値F2-F16
最短撮影距離0.25m
サイズ59 x 31 mm(フィルター径43mm)
重量166~189g
対応マウントNikon:Zマウント
Sony:Eマウント
Canon:EF-M/RFマウント
Fujifilm:Xマウント
Lマウント
フォーカス方式MF
レンズ重量はマウントによって異なります。

焦点距離はCanon機で使用した場合の1.6倍クロップです。

外観

外箱(開封)

結構しっかりした紙製の箱に入っていました。

開封すると説明書などが同梱されていて、その下にレンズが袋に入っていました。

衝撃吸収材がしっかりと入っているので、輸送中に破損なんてことは発生しにくい工夫がされていて安いからといって適当な扱いがされていないので、ナイスです。

レンズ外観

全体が金属製で剛性も高いです。ピントやフォーカスリングが回りにくいなどの不具合は全くなく、本当に定価9,000円なのか疑わしいレベル。

いくらまで出せますかと聞かれたら、絶対2万円は出せるクオリティーです。これは完全に私の価値観ですが...

RF50mm F1.8 STMとの比較

コンパクトとされるレンズと比較しても、一回り小さいくらいのサイズ感。しかし、重量感はあまり変わらないです。※RF50mm F1.8 STMは160g。

本レンズの方がズッシリと詰まっているような感覚なので、余計重く感じるかもしれません。

EOSRPに装着した時の外観

コンパクトな筐体のカメラと相性抜群。高級感が加わった気がします。

レンズレビュー|客観面

良いところ

ココがおすすめ

・純粋な撮る行為の楽しさを感じれる
・F値のリングにクリック感がある
・コンパクト

純粋な撮る行為の楽しさを感じれる

昨今のレンズは非常に優秀で、皆さんもカメラをやられていればご存知のように、ピントも自動、手ぶれ補正も効く、など色々とカメラが賢くて自分は構図などに集中できます。

ですが、この誰が撮っても最低限度上手に撮れる現状にピント合わせは手動で、レンズ内手ぶれ補正なし、フレアやゴースト対策もほぼ無いような、圧倒的不便さをこのレンズで味わえます。

手間がかかる分、写真一枚一枚をじっくり撮影するため、余計に写真や風景と向き合う時間が生じるためにものすごく写真を撮る行為に集中できて非常に楽しいです。

F値のリングにクリック感がある

動画の方が一目瞭然ですので、載せておきましたが、このように「カチカチ」という音とダイヤルを合わせるような感触が手に伝わってきます。

非常に軽い力で回せますが、剛性がしっかりしているので、勝手にF値が変わってしまうというような事態にはなりません。良い!

コンパクト

先ほども写真でCanonの撒き餌レンズと比較したように小さいために、カメラを常に持ち歩きたいけど写りを重視したい人にはおすすめです。

価格も他のレンズよりも安価なため、少し雑に扱える点も持ち歩きのカメラとしては重要な要素の一つだと思うので、このレンズは素晴らしい選択だと思います。

悪いところ

ココがダメ

・十分な光量が必要
・周辺の解像度の落ち方
・ピントが合っているのかよくわからない
・レンズのキャップの取り外しがしにくい
・メタデータが残らない

完成度が高いので若干厳しめにレビューします。

十分な光量が必要

光量が十分な環境では抜群の写りです。しかし、暗所での撮影などでISOを上げたりすると途端に画質は劣化します。(ハイライト部に顕著な色収差等)

また、ボディー内手ぶれ補正があるカメラはいいですが、これが無いカメラは手ぶれ補正がない状態での撮影となるためにシャッタースピードを高めに設定する必要があるために、明るい場所での撮影が可能なときにだけ使えるレンズでしょう。

開放F2.0なので、かろうじて屋内の若干くらい光量でも、テーブルフォトは可能な印象です。

周辺の解像度の落ち方

正直私の撮影した環境では感じなかった要素ですが、人によっては周辺の解像度の落ち方が気になるかもしれません。

おそらくCanon機は1.5倍のクロップではなく1.6倍クロップなのが影響しているかも...

ピントが合っているのかよくわからない

接写で撮影する際には特に問題はないですが、無望遠に近い被写体は正直どこにピントが合っているのかカメラの小さなモニターでは認識できない場合が多々ありました。

フォーカスのピーキング機能(ピントが合っている場所が色で認識できる)が搭載されているカメラでは全く問題ないですが、そうでない機種に使う場合はかなりストレスになります。

レンズのキャップの取り外しがしにくい

つまんで外すタイプのレンズキャップではなく、ペットボトルのキャップのように回して外すタイプなので、すぐ取り出して撮影したいときに泣くことになる仕様です。

この点の解決策としては、別のメーカーがこのようなキャップを出しているので、追加料金がかかりますが購入すると良いと思います。

メタデータが残らない

当然ですが、電子接点がないので、レンズ側の情報は残りません。

このレンズに限った話では無いので特に問題ではないですが、ファイル管理などを行ったりこのレンズで撮影した写真をカタログ内から見つけるには自分でタグ付けなどを行う手間が増えるので注意です。

レタッチソフトのレンズ補正がない

少なくともAdobe Lightroomにはレンズ補正がないので、歪みやフリンジなどがどうしても気になる人は、ご自身で手動で補正する必要があります。

レンズレビュー|主観面

初めに作例をご覧いただきまして、その後にこの写真たちを撮りながら感じたレンズの癖などを自分なりの感覚で紹介します。

作例(レタッチほぼなし)

トリミングのみ行っています。RAW撮影していますが、レタッチはほぼなしで書き出しています。

撮影している様子も動画にしましたので参考にどうぞ。

解像感は少ない

解像感のあるなしは個人の好みによるところですが、私は好きな感じです。

昨今のレンズはかなり解像度が高く写り、非常に精細な写真が撮れます。しかし、それが功を奏しているのか逆にこのレンズのようなフワッとした輪郭、かといって落ちすぎていない解像度だと雰囲気のある写真に仕上がる印象を受けました。

フレアが綺麗

3枚目の写真の逆光のシチュエーション。加工など一切していない状態ですが、写真上部がフレアで露出が上がっています。フレアとゴーストはレンズの性能が上がるほどに抑制される傾向にありますが、私はフレアがあった方が俗に言うエモさがあると思うので、たまに編集で足すこともあります。

それがこれほど自然な感じに出るのはめっちゃ好きです。オールドレンズ的な写りをする本レンズの写りの面での私が一番推したいポイントです。

さらに作例をご覧になりたい方はこちらの記事で随時更新しますのでぜひどうぞ。

最後に伝えたいこと : 遊べるレンズ

昨今のレンズは非常に高価で、気軽に乗り換えれるレベルではありません。

しかしこの価格帯のレンズであれば、柔軟性を高く焦点距離等を変えて写真を楽しむことができます。正直なところSNSに投稿するくらいのレベルであれば写りは必要十分ですし、

ただ売価は期待できないために一度買って所有し続けることが前提になるでしょう。またカメラが壊れても、純正レンズの使用を想定しているメーカー保証が効かなくなる可能性が高いので、使用は自己責任でお願いいたします。

また長期レビューは別で書きますね。長く使ってみないとわからないこともたくさんあるので。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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