カメラを買うときは売価も知ることで、数年で買い替えたいような人は効率よくカメラを新しいものにすることが可能です。また、カメラメーカーをどれにしようか、性能で迷っている人もメーカーによって売価が変われば資産性を軸にメーカーを選択するのも合理的な選択かもしれません。
そこで今回は、売値と買取価格を比較してカメラメーカーごとに差異があるのか検証していきます。
カメラを頻繁に買い替えたい人必見の内容です。
この記事で学べること・発売日とカメラの資産価値の関係
値下がりしないカメラメーカーはどれ?Canon,Nikon,Sonyのボディーで検証
今回は、各メーカーのフラッグシップ機からアマチュア機までを比較していきたいと思います。
執筆時(2023年5/14)の売価とマップカメラでの買取価格を比較して検証していきます。
なるべく性能は近いカメラをそれぞれ比較の対象としますが、異なる意見や価格の変動もあるので、今回はあくまで参考程度に考えていただけると幸いです。
フラッグシップモデル【R3,Z9,α1】
ソニーのフラッグシップはミラーレスなので、今回の比較対象は、Canon EOSR3,Nikon Z9,Sony a1とさせて頂きます。
それぞれフラッグシップモデルとあって、ボディーだけでも高価。
発売日 | 定価 |
2021年11月27日 | ¥858,000(税込) |
発売日 | 定価 |
2021年12月24日 | ¥628,650(税込) |
発売日 | 定価 |
2021年3月19日 | ¥935,000(税込) |
売価/定価の比較
機種名 | 定価 | 売価 | 売価/定価(%) |
Canon R3 | ¥858,000 | ¥772,200 | 90% |
Nikon Z9 | ¥628,650 | ¥628,650 | 100% |
Sony a1 | ¥935,000 | ¥780,300 | 83.45% |
NikonZ9は品薄状態で、現在取り扱いのステータスが取り寄せなので、売値が高止まりしている状態ですね。Sonya1は3機種の中では若干ですが、一番早く発売されていますし、メーカーごとの生産体制によっても需給関係が左右されるので、これだけみてもNikonが一番値下がりしにくいとは言い難いですね。
買取価格/売価の比較
機種名 | 売価 | 買取価格 | 買取価格/売価(%) | 差額 |
Canon R3 | ¥772,200 | ¥510,000 | 66.05% | -¥262,200 |
Nikon Z9 | ¥628,650 | ¥477,000 | 75.88% | -¥151,650 |
Sony a1 | ¥780,300 | ¥483,000 | 61.90% | -¥297,300 |
やはり品薄状態だからか、Z9は買取価格がいいですね。
ハイアマチュア【R5,Z7II,α7RIV】
多少画素数など性能に差がありますが、価格帯や高画素機としての販売やクラスの位置付けがおそらく似通っているためこれらを比較します。
発売日 | 定価 |
2020年7月30日 | ¥572,000(税込) |
発売日 | 定価 |
2020年12月11日 | ¥398,200(税込) |
α7RVのリンクが見当たらなかったので、α7RIVの画像で失礼します。
発売日 | 定価 |
2022年11月25日 | ¥555,500(税込) |
売価/定価の比較
機種名 | 定価 | 売価 | 売価/定価(%) |
Canon R5 | ¥572,000 | ¥514,800 | 90% |
Nikon Z7II | ¥398,200 | ¥358,380 | 90% |
Sony a7RV | ¥555,500 | ¥469,800 | 84.57% |
Sonyは定価よりも売価が下がり80%前半になる傾向がありますね。
買取価格/売価の比較
機種名 | 売価 | 買取価格 | 買取価格/売価(%) | 差額 |
Canon R5 | ¥514,800 | ¥290,000 | 56.33% | -¥224,800 |
Nikon Z7II | ¥358,380 | ¥221,000 | 61.67% | -¥137,380 |
Sony a7RV | ¥469,800 | ¥342,000 | 72.80% | -¥127,800 |
買取上限価格はSonyのa7RVは発売して日が浅いため高い傾向にあります。他方でZ7IIはR5とそこまで発売日に差がないのにも関わらず、5%近く差があるのは少し驚きです。
ミドル-ハイアマチュアクラス【R6,Z6II,α7IV】
発売日 | 定価 |
2022年12月15日 | ¥396,000(税込) |
発売日 | 定価 |
2020年11月23日 | ¥268,400(税込) |
発売日 | 定価 |
2021年12月17日 | ¥372,900(税込) |
売価/定価の比較
機種名 | 定価 | 売価 | 売価/定価(%) |
Canon R6MKII | ¥396,000 | ¥356,400 | 90% |
Nikon Z6II | ¥268,400 | ¥241,560 | 90% |
Sony a7IV | ¥372,900 | ¥335,610 | 90% |
買取価格/売価の比較
機種名 | 売価 | 買取価格 | 買取価格/売価(%) | 差額 |
Canon R6MKII | ¥356,400 | ¥277,000 | 77.72% | -¥79,400 |
Nikon Z6II | ¥241,560 | ¥149,000 | 61.68% | -¥92,560 |
Sony a7IV | ¥335,610 | ¥205,000 | 61.08% | -¥130,610 |
R6MKIIは発売日が最近なので高い傾向です。
補足的な情報ですが、やはりR6からR6MKIIが登場することによって 売価に占める買取金額は50%を切っています。もしカメラを買い替えたいと考えているとき、自分の所有しているモデルが旧型になりそうな場合は素早く売却してしまうのが賢明かもしれませんね。
エントリーモデル【R50,Zfc,α6400】
正直このラインナップがエントリーモデルかどうかと言われると違うような気もしますが、一眼レフのエントリーモデルはNikonでは旧製品として無くなってしまうので、プレ値がついたりしていると正確な比較ができないと感じたので、写真機でミラーレス機の中でのも各社一番手が届きやすいものを選択しました。
発売日 | 定価 |
2023年3月17日 | ¥111,100(税込) |
発売日 | 定価 |
2021年7月23日 | ¥129,800(税込) |
発売日 | 定価 |
2019年11月1日 | ¥130,900(税込) |
売価/定価の比較
機種名 | 定価 | 売価 | 売価/定価(%) |
Canon R50 | ¥111,100 | ¥99,990 | 90% |
Nikon Zfc | ¥129,800 | ¥116,820 | 90% |
Sony a6400 | ¥130,900 | ¥117,810 | 90% |
気持ち良いほどパーセンテージが揃っていますね。
買取価格/売価の比較
機種名 | 売価 | 買取価格 | 買取価格/売価(%) | 差額 |
Canon R50 | ¥99,990 | ¥72,000 | 72.01% | -¥27,990 |
Nikon Zfc | ¥116,820 | ¥73,500 | 62.92% | -¥43,320 |
Sony a6400 | ¥117,810 | ¥44,000 | 37.35% | -¥73,810 |
R50は発売して間もないので、高い傾向にある点は注意です。a6600はこれまでにないくらい買取価格が低いですね。
今回のデータから理解できたこと
まずは直感的にわかっていたこととして、発表から時間が経つと買取価格(買取価格/売価%)は減少していく傾向があることがわかります。
また、定価と比較すると店頭での売価はおおよそ90%で価格設定されることがわかりました。ということは新製品が発表されて90%掛けるとおおよその販売価格が理解できるようになりますね。
今回の調べてみて一番驚いたことはNikonの買取価格が比較的安定していることです。
理由は分かりませんが、各メーカーミラーレス機の数がそれぞれ。Canon12,Nikon9,Sony13とNikonが一番少ないです。最小の構成でNikonは上手にニーズを捉えているのかもしれませんね。なので、それぞれの寿命が長いのかも。
結果的にはNikonが値下がりしにくいのではという結論になりますね。
あとは案外周辺機材の多さなどカスタマイズできるカメラほど長く価格が安定するかもですね。
最後に伝えたいこと : 最初から高い機材買った方が合理的なのでは?
これは私の勝手な意見ですが、売価と買取金額の差額を考えると案外フラッグシップモデルもそこまで手の届かないモデルではないのかなと思ってしまいます。
もちろん売ることを前提にした話なので、おかしな話にはなりますが、フラッグシップモデルなどは頻繁にモデルチェンジするものではないですし、もし妥協して買って違うなと思うくらいなら、一つ上のクラスのカメラを買って試してみるのもいいかもしれません。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!