あなたは自分自身の写真のレベルを初心者・中級者・上級者の中のどれくらいだと思っていますか?謙遜で初心者だと思うかもしれませんが、初心者レベルの人には写真レタッチにある共通点があります。
そこで今回は、色んな写真を見てきた私が初心者がやりがちな写真レタッチを作例を交えて紹介します。
もっとレタッチ上手になりたいという向上心のある人必見の内容です。
今回はRAW撮影が前提の話ですのでご注意ください
この記事で学べること・見る側を意識する重要性
・傾きと被写体の相性
これは初心者かな?と思われてしまう写真レタッチ3選
型を破るにはまずは型を身につける。私がブログで幾度となく言ってきたことですがここでも同じです。
- 彩度マックス
- 白飛び黒潰れ
- 水平にしてない
彩度マックス
かなりの頻度で見かける現象です。彩度モリモリが悪いわけではありません。ただ、色や光にはビジュアルウェイトという視覚的な重さがあり、具体的には赤は青よりも重いなどあるので意図なく全部の色が濃いと見る側は疲れてしまいます。
また、彩度を高めすぎると偽色/モアレといった現実にはない色が発生してしまう原因にもなりかねないので、色は神経質になって編集する必要があります。
現像ソフトによりますが、Adobe Lightroomでは彩度/自然な彩度などと彩度の項目でも2つあります。これらの違いは彩度は全体で、自然な彩度はより色が薄い部分の調整に使えます。作例付き解説は別記事で紹介しています。
またHSLといって個別に色を調整する機能もLightroomにはあるので、使っている人はぜひ活用してみてください。
このように機能を把握すること出始めてレタッチがより自分の思い通りに行える場合もあるので、臆せずレタッチをして上達するのが一番近道です。
白飛び黒潰れ
白飛び黒潰れは初心者が最も放置しがちで意識していない場面で起こる可能性があります。
というのも、あなたのレタッチ環境でこれらが発生していなくても見る側のデバイス環境によっては生じる可能性があるからです。作業環境が常に同じであれば問題ないですが、あまり現実的ではありませんよね。
つまり、最も重要なことは目視ではなく数値で確認することです。大体の現像ソフトにはヒストグラムがあるのでこれを使って左右端のグラフ先端が大きく突き抜けないようにしましょう。
もっとも、撮影段階で白飛びor黒潰れが発生しているのはダイナミックレンジ(カメラが写せる明るさの幅)にも限界があるのでしょうがないと思います。
カメラというのは暗部の方が後からレタッチで回復しやすいので撮影時には明部に合わせて撮影することをお勧めします
水平にしてない
写真の水平を維持する。単純なことですがこれだけでも見る側に与える印象は変わります。
水平が与える印象はさまざまですが、最もは安定感を与えます。他方斜めの線などは動きを感じさせてしまうため、被写体との相性を意識する必要があります。
もちろん、スナップ写真や動き物の場合の即興感や躍動感、その他意図がある場合には水平維持を意識する必要はないです。
つまり、被写体に応じた表現方法があるにも関わらずセオリーを無視し、その無視に対して意図が感じられないとこの人何も考えてないなと思って初心者に感じるということです。
この辺りの理論は複雑ですが、私はこの本1冊だけあれば実用には十二分だと感じました。
まとめ : 上達には基礎が重要
万事にいえることですが、上達するには基礎がかなり重要です。
写真は芸術寄りなので感性が重要ですが、それを表現する土台として理論や技術が必要になってきます。
レタッチは素材を美味しく調理する技術ですから、魅力的な素材を台無しにしないためにも何故そうするのかを追求すると上達スピードが速くなります。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!