フルフレーム対応の単焦点レンズ SIRUI AURORA Series 85mm F1.4 は、ポートレートから風景撮影まで幅広いシーンで活躍する一本。
明るい F1.4 の開放絞りによる柔らかく美しいボケ感、軽量で女性でも扱いやすい筐体が魅力的です。
この記事では、SIRUI AURORA 85mm F1.4で撮影した動画・写真作例を実際に使用した感想を交えながらレビューしていきます。
SIRUI AURORA Series 85mm F1.4 レビュー|基本スペックと特徴
Sony E、Fujifilm X、Nikon Zマウントの3マウントに対応した、フルサイズセンサー用レンズ。
価格と性能のバランスを求めるユーザーにおすすめのレンズです。
・絞り値: F1.4 - F16
・レンズ構成: 9群14枚
・絞り羽根枚数: 15枚
・最短撮影距離: 0.85m
・フィルター径: 67mm
・重量: 540g
重量約540gと軽量で、長時間の手持ち撮影やジンバル使用の動画撮影にも最適。
最短撮影距離は、0.85m。最大倍率は、0.12倍なので、中・遠距離の被写体を撮影するのに向いているレンズとなります。
また、F1.4と低照度環境でノイズを最小限に抑えられており、美しいボケを楽しめます。 絞り羽根枚数15枚なので、玉ボケも真円に近い美しい形。

SIRUI AURORA Series 85mm F1.4 の魅力
なんと言っても軽量さと安さ。
重量約540g(Eマウント)と10万円以下の価格。
他メーカーの85mm F1.4クラスのレンズであれば、だいたい630g前後で価格は10万円以上となります。
(その分SIRUI AURORA Series 85mm F1.4のフィルター径は、67mmとなります。)
SIRUI AURORA Series 85mm F1.4 は他社製レンズよりお得か?
写りという面では、正直なところ実機を用いて比較していないので、無責任に私は言及できません。
ですが、スペック上はほぼ他のレンズと同様と言えますね。
SIRUI AURORA Series 85mm F1.4が特徴的なのは、絞り羽根枚数が15枚。
なので、玉ボケがより真円に近い形であることは推測できます。
| SIRUI AURORA Series 85mm F1.4 | SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art | SONY FE 85mm F1.4 GM II | |
![]() | ![]() | ![]() | |
| 価格(税込) | ¥98,800 | ¥104,790 | ¥266,310 |
| レンズ構成 | 9群14枚 | 11群15枚 | 11群14枚 |
| 絞り羽根枚数 | 15枚 | 11枚 (円形絞り) | 11枚 |
| 最短撮影距離 | 0.85m | 0.85m | 0.85m(AF)、0.80m(MF) |
| 最大撮影倍率 | 0.12倍 | 約0.12倍 | 0.11倍(AF)、0.12倍(MF) |
| フィルター径 | 67mm | 77mm | 77mm |
| サイズ (最大径・長さ) | 80.3mmx101.7mm | L マウント:82.8mm × 94.1mm ソニー E マウント:82.8mm × 96.1mm | 84.7mm × 107.3mm |
| 質量 | Eマウント:540g Xマウント:550g Zマウント:570g | L マウント:630g ソニー E マウント:625g | 約642g |
「頻繁に持ち歩く / 出費を抑えて明るいレンズが欲しい / ボケが綺麗なレンズが欲しい」という方にとってはぜひ検討してみて欲しいレンズになります。
作例|SIRUI AURORA Series 85mm F1.4
写真作例と感想


何度も恐縮ですが、一番驚いたのは、価格に似合わない上質なボケ感
写真にも、映像制作にも使える本当にコストパフォーマンスの良いレンズだと思います。


レンズの重心点がカメラボディーとの接点側に寄っている為、長時間の利用でも疲れを感じにくいです。
また、申し分ないAF速度・精度で、ボディー側との制御は純正レンズと遜色ないレベルです。
防汚、防塵、防滴性能を兼ね備えているため、小雨であれば気にせず利用も可能です。
横浜を6時間ほど撮影しましたが、あまり手首や肩に疲れは感じなかったです。

逆光耐性も優れており、ゴーストの発生はかなり抑えられている印象です。 映像のようにフレアはある印象ですが、映像のアクセントとして、私は気に入っています。
全体的に解像感が高いレンズというよりは、ふわっとした描写。
F8近辺まで絞り込めば、鮮明に描写はしてくれます。
このレンズで唯一気になったところ
解放F値からF2台では、フリンジ(被写体の境界線に緑の収差)も拡大表示すれば見えますが、個人的には許容範囲のレベルでした。


動画作例と感想
動画撮影で使用した感想ですが、明るいということが何よりの強み。
夜景動画は、Base ISO2500での撮影ですが、ノイズ感も少なく非常に素晴らしいなと思いました。
4Kくらいの解像度であれば、写真作例時に感じたふわっとした描写感は全く気になりませんでした。
このレンズ一本さえあれば、昼から夜まで撮影できる身軽さは本当に素晴らしいと思いました。
※今回動画撮影、写真撮影ともに三脚の利用は一切しておりません。 レンズ内手ぶれ補正はないですが、夜景撮影も全く問題ありませんでした。
最後に
このレンズは 「価格以上の価値」 を提供するコスパ抜群の一本です。
特に、柔らかなボケ感は、作品をより上質なものにしてくれるでしょう。
「出費を抑えつつ、明るいレンズが欲しい方」「ボケ感を活かした撮影で一歩上の表現をしたい」という方にぜひおすすめできる一本です。





