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【実写レビュー】Sigma fp LとAPO-LANTHAR 35mm F2の組み合わせは"最高"だった。|作例

なぜAPO-LANTHAR 35mm F2 Asphericalを選んだのか

これまで、私はSigma fp LにフォクトレンダーのNOKTON classic 40mm F1.4(シングルコート)を装着して使用していました。クラシカルな写り、適度なシャープネスの緩さ、そして良い塩梅に出るフレアやゴーストが気に入っていました。

しかし、fp Lが持つ6000万画素オーバーという高い解像度を最大限に活かすためには、NOKTON classic 40mm F1.4では物足りないのではないかと考えるようになりました。fp Lをマニュアルレンズ専用機として購入した経緯もあり、次の候補もフォクトレンダーから選定。その中でも最高峰の描写力を誇るAPO-LANTHARシリーズに絞り、本レンズを選びました。

結論から申し上げますと、この選択はベストでした。
APO-LANTHAR 35mm F2 Asphericalは、fp Lの性能を存分に引き出し、昼夜問わず活躍してくれるレンズです。

なぜ35mmを選んだかというと、NOKTON classic 40mmを使用していて、もう少し広い画角が欲しかったのと、最短撮影距離が0.7だと日常使いで、食べ物や物撮りに不便だったため、0.5m以下のレンズをフィルタリングして見つけました。
あとは、その時Amazonセールだったからです。(笑)

フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Asphericalの基本スペックと特徴

APO-LANTHARとは

フォクトレンダー史上最高性能の準広角レンズとして、フルサイズMマウントセンサーに最適化した極めて性能の高いレンズ。光の3原色を構成するRGBの軸上色収差を限りなくゼロに近づけるアポクロマート設計により、各種の収差を徹底的に排除するとともに解像力やコントラスト再現性に関しても究極の性能を追求しています。

COSINA APO-LANTHAR35mm F2 Aspherical 特徴

フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical 基本スペック一覧

マウント別基本スペック一覧
項目VMマウント(ライカM互換)Eマウント(ソニーE)
焦点距離35mm35mm
口径比(開放F値)1:2 (F2)1:2 (F2)
最小絞りF16F16
レンズ構成9群11枚9群11枚
画角63.6°62.2°
絞り羽根枚数12枚 (円形絞り)12枚 (円形絞り)
最短撮影距離0.5m0.35m
距離計連動範囲∞〜0.7m- (電子接点による情報通信対応)
フィルターサイズφ49mmφ49mm
最大径×全長φ55.6mm × 58.1mmφ62.6mm × 67.3mm
質量304g352g
主な機能差距離計連動システム電子接点、絞りクリック切替え機構

Eマウント(ソニーE)だと、電子接点もありますし、最短撮影距離も0.35mなの、羨ましいです。

【実写レビュー】Sigma fp Lとの相性はどう?

ハード面

レンズが細長い形状のため、バランスは少し悪いと感じる面もあります。しかし、グリップ感自体はとても良好です。

写り面:APOの名に恥じない忠実な描写

本レンズの描写は、6000万画素オーバーの解像度を持つfp Lに全く引けを取りません。

  • 色再現とコントラスト:色の滲みなどはほとんど見られず、極めて忠実な描写が可能です。
  • 周辺減光:開放F値(F2)でわずかに現れる程度です。
  • 撮影設定:私自身はF2.8以降の絞りを使うように意識しており、作例もほとんどがF2.8以降のF値で撮影しています。

Exif情報がないため、Lightroomなどで自動で画像補正されないことを考えると撮って出しでほぼ補正が必要ない画像に仕上がっていると現像もとてもしやすいです。

操作感:至高の「MFレンズ」としての使い心地

フォクトレンダーならではの高いビルドクオリティーに大変満足しています。その写りの良さも相まって、所有欲が最高に満たされるレンズです。

唯一の不便な点として、無限遠にピントを合わせる際、フォーカスリングを回し切った位置よりも、少し戻した位置でピントが合う(仕様のようです)点が挙げられますが、不満点は逆に言えばこの程度です。

特殊なマウントアダプターの使用|どんなレンズもマクロレンズになるよ

今回は、最短撮影距離を短くするために、ヘリコイド付きマウントアダプターを併用しています。

このアダプターにより、最短撮影距離0.5mのこのレンズを、およそ0.15m~0.2mほどまで寄って撮影できるようになり、マクロ的な表現も可能となっています。

接写の作例

このレンズから広がる新しい表現の世界

これまで本気の撮影はCanon RFレンズの大三元を持ち出していましたが、代わりにこのレンズを持ち出そうかなと思える描写力でした。

個人的な話で恐縮ですが、甥っ子・姪っ子が誕生したので、積極的にこのレンズを使用して撮影しようかなと思いました。
大三元はデカすぎて威圧感があるのと、長時間持つのが大変だなと思っていたので、サクッと持ち出せるボディーとレンズで、メイン機としてしばらく使います。

今回ご紹介した作例以外は以下の記事をご覧ください〜。

最後まで、ご覧くださりありがとうございました。

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