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【レビュー】SIGMA DP2 Merrillを3ヶ月使ったリアルな感想|作例|コンデジの完成系

今や伝説と言っても過言ではない、フォビオンセンサーを搭載したSIGMA DP2 Merrill。

発売から10年以上経過した今でも、多くのファンがおり、一度所有してしまったらその魅力に取り憑かれるようです。

そんな魅力的なカメラを今回手に入れたので、作例を交えてレビューしていきます。
(やばいカメラでした。)

なぜDP2 Merrillを選んだのか?中古購入の理由

購入の経緯

ずっとずっとコンパクト、かつ、写真が美しく撮れるカメラが欲しいと思っていました。
でも、APS-Cサイズのセンサーを持つコンデジは大体納期待ち、兎に角手に入らない!
そんな時、APS-Cのセンサーサイズ、かつ、フォビオンセンサーなる伝説のセンサーを持つ、SIGMA DP2 Merrilというカメラがあることを知り、衝動買いしました。

フォビオンセンサーとは|AIまとめ

SIGMAが開発した独自のイメージセンサーで、以下の特徴があります。

特徴
  1. 3層構造による色情報の完全取得
    通常のベイヤーセンサーが1層にRGBを並列配置するのに対し、フォビオンセンサーは垂直方向に3層(青・緑・赤)を積層し、各層で異なる波長の光を直接検出します。これにより、1画素で全ての色情報を取得可能です。
  2. 偽色やローパスフィルター不要
    色補間処理が不要なため、偽色が発生せず、非常にシャープで自然な画像を生成できます。
  3. 高解像度感
    同じ画素数でも、ベイヤーセンサーよりも繊細で情報量の多い画像を生成でき、中判カメラに匹敵する画質を実現します。
弱点
  1. 高感度性能の低さ
    ISO感度耐性が弱く、ISO400以上ではノイズが目立ちます。
  2. 画像処理速度の遅さ
    3層構造ゆえにデータ量が多く、連写や高速処理には不向きです。
  3. ダイナミックレンジの狭さ
    白飛びや暗部ノイズが発生しやすい傾向があります。
  4. 特殊な使用条件
    最適な撮影条件(低ISO感度、順光など)が必要で、不向きな環境では性能を十分発揮できません。

DP2 Merrill 開封レビュー:付属品とデザインの印象

開封:マップカメラでの中古「並品」

私が購入した時の価格は、95,800円(税込)でした。

外箱はなく、本体と純正バッテリー(2本)、充電器となっていました。

「並品」なので、若干液晶画面に劣化を感じますが、全く問題なく使用可能です。

ファーストインプレッション:DP2 Merrillの質感と操作性

デザインなどに古臭さは感じません。
大きさとして、GR3よりは大きく、X100VIよりは小ぶりといった具合。 ポケットにも十分入るサイズ感。

カメラ性能SIGMA DP2 Merrill:スペック詳細
有効画素数約4,600万画素
センサーサイズAPS-C
35mmカメラ 換算有効画角約 45mm
F値F2.8 ~ F16
オートフォーカス方式コントラスト検出方式
測距点9 点選択モード、 自由移動モード(フォーカスフレームは 3 段階に大きさの変更が可能)
重量355g ( 電池、カード除く )
サイズ121.5mm ( 幅 ) × 66.7mm ( 高さ ) × 59.2mm ( 奥行 )
液晶モニター形式
形式TFT カラー液晶モニタ
サイズ3.0型
ドット数約92万ドット
写真性能
記録画素数RAW
High 約45 MB (4,704×3,136×3層)
Medium 約24 MB (3,264×2,176×3層)
Low 約12 MB (2,336×1,568×3層)
JPEG High
Fine 約10 MB (4,704×3,136)
Normal 約5.6 MB (4,704×3,136)
Basic 約4.2 MB (4,704×3,136)
JPEG Medium
Fine 約5.0 MB (3,264×2,176)
Normal 約2.7 MB (3,264×2,176)
Basic 約2.0 MB (3,264×2,176)
JPEG Low
Fine 約 2.5 MB (2,336×1,568)
Normal 約 1.4 MB (2,336×1,568)
Basic 約 1.0 MB (2,336×1,568)
ISO感度AUTO ( ISO200 ~ ISO800 、フラッシュ撮影時は ISO200 固定) ISO100 、 200 、 400 、 800 、 1600 、 3200 、 6400
バッテリー
撮影可能枚数
約 97 枚 (Li-ion Battery BP-41 使用、 25℃ 時 )
SIGMA DP2 Merril公式サイト

DP2 Merrillを3ヶ月使用した感想

DP2 Merrillを使う中で、気になるところ

  • バッテリー持ち
  • 現像ソフト

まず気になるところは、バッテリー持ちと現像ソフトの使い勝手の悪さ。

カメラそのものに不満は少ないです。

あるとすれば、バッテリー交換の頻度が高いからコンデジだけどバッテリー分の持ち物が増えるくらいです。
(1日持ち出すなら、心の安心の為にも、バッテリー4つは欲しい。)

1本の電池で50枚も撮れないので、純正ではないですがロワジャパンのバッテリーを購入すると安心でした。

これは事前に知っていたことなので、許容範囲です。

一番は、ソフトウェア このカメラのRAWデータのファイルが形式が特殊で、SIGMA公式の現像ソフトでないと現像ができません。
(SIGMA_PhotoPro6)


普段利用している現像ソフトがLightroomなどの場合、写真の読み込み速度などに苛立つかもしれません。
ただこの動作が遅いことは正直我慢できます。
一番面倒なのが、書き出す際も手間です。

「DP2 RAWデータ」というファイルから写真を読み込んでいる場合、写真を書き出する際にデフォルトで設定される書き出し先ファイルは、「DP2 RAWデータ」となります。
レタッチしていない元データとレタッチ済みのデータが混ざるのは嫌なので、別ファイル「DP2 レタッチ済」を選択して保存します。
Lightroomであれば、書き出し先ファイル設定が変更しない限りずっと維持されますが、SIGMA_PhotoPro6は書き出す度に「DP2 RAWデータ」に戻ってしまいます。

これが結構ストレス。
都度フォルダ選択をしなければならないので、ソフトウェア面で使用を断念しかけそうです。

写真の書き込み速度について

1枚撮った後に写真をプレビューするまで時間はかかります。
なので、昨今のカメラのように撮影直後に写真を確認はできません。(5秒くらい待つ必要があります。)

ですが、撮影自体は写真を書き込んでいても(赤ランプが点滅していても)可能です。

人によっては撮影時のストレス要素にもなるかと思いますが、じっくり撮影するタイプの方(風景)や撮影直後に都度写真を確認しなくても良いという方は、気にならないと思いますよ。

モニターで露出シミュレーションはできない(はず)

昨今のカメラであれば、モニターで露出をプレビューしながら撮影できますが、このカメラはモニターに映る映像と完成形の写真の露出は別です。

なので、F値の隣の露出計で±0.3以内になっていることを確認しながら、撮影していく必要があります。

DP2 Merrillの良さ

良いところは、コンデジとは思えない圧倒的な画質。

画質の良さで全ての悪いところを帳消しにしてくれます。

コンパクトデジカメのサイズから、大三元レンズを使用した際の解像感に似た画、色の正確性が生み出す空気感など、独特の写真体験があります。
人によっては中判のカメラのようだという声もあります。

撮って出しでこの写真が撮れた時は、「あ、元取った」と思いました。(笑)
それくらい、これまでに無い写真体験をくれました。(こんなにコンパクトなカメラでこの質感出るんだという驚き)

APS-Cセンサーかつ約4,600万画素もあるため、気軽に持ち出せる最強のコンデジです。
(なんでもっと早く手に入れなかったのか、後悔しています。)

写りに関しては、言葉で語るより以下の作例をご覧頂いた方が良いでしょう。

【作例】DP2 Merrill:Foveonセンサーの写り

以下の作例は全て撮って出しのJPEGファイルです。

全体的に緑寄りの色合いで彩度は低め。

追加の作例は、以下の記事に更新していきます。
これら以外の作例もご覧になりたい方は、ぜひご参照ください!

最後に

SIGMA DP2 Merrillは2012年7月12日に発売された現在でも、長く愛されているカメラでフルサイズのFoveonセンサーを搭載したカメラも待ち望まれているようですが、なかなか開発が難しいらしいですね。

もし、ファイル形式だけでもメジャーな現像ソフトで利用できるものに対応したらもっと一般ユーザーにおすすめできるのにな、と思う一台でした。

SIGMAさんには期待せざるを得ない素晴らしい製品です。

読了いただきありがとうございました。

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