イルカショーを一眼カメラで上手に撮る設定・撮り方を徹底解説【マクセル アクアパーク品川】

2023,04/08

水族館一番の見せ場と言っても過言ではないイルカショー。カメラをやっているととてもカッコよく撮影している写真を見かけたりしますよね。でも撮るのは結構技術が必要...

そこで今回は、私なりのイルカショーを上手に撮影するための設定・撮影方法・その他にも意識すべきコツについて徹底的に解説していきます。

イルカショー撮影が始めてで上手に撮れる確率を少しでも上げたい人必見の内容です。

この記事で学べること
工藤瑛志
・イルカショー撮影で意識するべき設定
・撮影時に確認すること
・勝負が準備で決まる理由

今回使用する作例はマクセルアクアパーク品川で撮影したものです。

イルカショーを一眼カメラで上手に撮る設定・撮り方を徹底解説

ココがポイント

・シャッタースピード
・追いかけ過ぎない

どのくらいの焦点距離が必要なのか

私が撮影したマクセルアクアパーク品川では、席や水族館の構造にもよりますが、最低100mmは必要です。これだと少しイルカが小さく映るので、望遠レンズを持っていればそれを、具体的には200mm-300mmあるとベストです。

私は当時望遠レンズを持っていかなかったので、24-105mmのズームレンズで撮影しましたが、最終的にめっちゃトリミングしてます。

前方の席に行けば100mmも必要ないですが、水がかかったり、他のお客様の迷惑になる可能性もあるので、基本的に後方席かスタンドで撮影するのがおすすめです。

シャッタースピードを早くすることが成功への道

イルカショーは当然移動のスピードが早いです。シャッタースピードはある程度適切な値があり、イルカショーはシャッタースピードを早くして撮影する必要があります。

なので、最低でも1/500sec、可能であれば1/800secあると被写体ブレを抑えることができます。

ショーが屋外で行われる場合は、何の問題もないですが、屋内で暗い場合このシャッタースピードだとISO感度が上がり過ぎて高感度耐性の少ないカメラだとノイズがたくさん乗ってしまうかもしれません。

難しい選択ですが、被写体ブレが発生している写真よりもノイズが乗っているけどしっかり撮れている写真の方が、写真としての価値は高いので、妥協する必要があります。

イルカを追いかけてはいけない

少し私の体験談を語らせてください。

適切な設定をして場所の下見もしました。よし!かっこいいイルカを撮影するぞと意気込んで臨んだ1回目のイルカショー。アクティブに飛び跳ねるイルカをファインダーを覗きながら追いかけます。

ただここで重大な問題があって、水中の様子がわかりにくいんですよね。いつ飛び出してくるかがまじでわからない....なので、イルカを追いかけて撮影しようとすると難易度は急激に難しくなります。(私は被写体の中で一番難しいと思っています)

ではどうやって撮影するのかというと、飛ぶ位置を想定して構えておくことです。

例えば冒頭のこちらの作例。イルカは吊り下げられているボールに向かってジャンプするところを撮影しました。このようにそのショーでイルカが来る場所が予測可能なもので構図をあらかじめ考えておくとすごく簡単に撮影できます。

1発成功はほぼ不可能

撮影の際は必ず高速連写できるような設定にする必要があります。これに関してはいうまでもないかもしれないですが、連写しまくって後からいい写真を選ぶようにするのが定石です。

飛んだ瞬間だけ数枚撮っていては微妙な写真しか残らない場合が多いです。

私が撮影しに行った時は500枚ほど撮影したので、SDカードの整理・買い替えをして容量を確保した状態で臨みましょう!

あとは慣れの問題

コツとしてはこんな感じです。これらを実行できればあとは慣れの問題で数回撮影すれば上手に撮れると思います。

AF精度など機材性能も要求されるジャンルではあるので、現在お持ちの機材で難しい方はレンタルなどしてみる、どうしても撮影したい場合は買い替えを検討する必要があると思います。

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余力のある人向けの内容

+アルファの内容として考えるべきことを紹介します。すでに上記の内容で頭がいっぱいの場合は無視してもらって構いません。慣れてきたら挑戦して見てください。

背景をどうするか

私は作例を撮影しに行った際は全く忘れていたのですが、背景が非常に重要になってきます。

冒頭、水がかかる可能性など考えると遠い場所からの方がいいと言いましたが、上から撮影するとスタンドや観客がたくさん入る可能性が高いです。もし可能であれば、水が飛ぶギリギリまで攻めて低い場所から撮影するといいでしょう。

アクアパーク品川であれば、暗くして目立たないようにすることも可能です。

まとめ : 準備次第で撮れる写真がほぼ決まる

撮影の仕方など非常に重要ですが、ショーの内容を把握して撮りたい構図をある程度想像しておく方が、上手に撮影できる確率は大きく上がります。ご家族やパートナーとのお出かけの際は難しいかもしれないですが、事前にショーの内容を動画で把握するか、ショーを実際に何度も見て撮影するとよりクオリティが上がります。

最後に一番いい出来だった写真を紹介させてください。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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