NDフィルターの使い方、シャッタースピード計算方法とコスパ最強NDフィルター紹介

2022,09/08

「NDフィルターってどう使えばいい?」「NDフィルターって意味あるの?」という方のために、NDフィルターが必要な理由、使い方やおすすめのコスパ最強フィルターまで網羅しました。

NDフィルターについて良く分からないという人必見の内容です。

この記事で学べること
工藤瑛志
・NDフィルターでできること
・NDフィルター装着時のシャッタースピード計算方法
・コスパの良いNDフィルター

NDフィルターの使い方、シャッタースピード計算方法とコスパ最強NDフィルター紹介

今回の記事で述べていくポイントの概要はこんな感じ。

ココがポイント

・カメラでしか撮れない写真が撮れる
・シャッタースピードの計算は未装着時SS×フィルターの番号
・コスパ最強可変NDフィルターはK&F

これらについて細かく解説していきます。

NDフィルターを使うとできること

フィルターというとレンズを保護するためのフィルターなどが思い浮かぶかもしれませんが、レンズに装着するフィルターには主に3つほどあり、保護フィルター・NDフィルター・PLフィルター等があります。

この中でもNDフィルターの役割としてサングラスのように光を抑える働きをしてくれます。

・軌跡を映す
・水を滑らかにする
・人を消す

つまりこんな感じのことができるわけです。

この写真では消しきれていないですが、30秒ほどの長時間露光であればある程度消すことができます。

NDフィルターが必要な理由

先ほどNDフィルターがサングラスのように光を抑えることは述べました。ただここで疑問に思う人がいるかもしれません。「F値を下げていけばいいのでは?」と。

しかし、少し踏み込んだ知識ではありますが、F値はF11以降から段々と画質が悪くなっていく性質があります。詳細の理由については、F値・絞り値をマスター!ボケだけでないF値の性質解説の記事で説明しています。気になった方はぜひご覧ください。

なので、シャッタースピードを下げたい場合、F値も絞れない、ISO感度も一番下げた状態では必然的にNDフィルターが必要になります。

装着時のシャッタースピード計算方法

計算式

何かと迷うNDフィルターを装着した状態の適正露出。画面で露出を見ることもできますが、ちゃんとした計算式があります。

フィルター未装着時の適正露出×NDフィルター番号=NDフィルター装着時の適正露出

ちなみにNDに続く値が大きいほど減光の効果大きくなって暗くなります。つまり、シャッタースピードをゆっくりにすることができます。

計算式をフィールドで実践

ちょっと分かりにくいという方のために滝の画像で説明します。

フィルター未装着時の適正露出

フィルターを装着せず、撮影した場合は1/25sec F10 ISO200です。

NDフィルター番号

NDフィルターに記載された「ND32」という文字。未装着時のシャッタースピード1/25secに掛けると1.28sec。

カメラで選択できるシャッタースピードでは1.3secでしたが、滝の滑らかさをもっと出したかったので、2.5secにしました。その明るくなった分は、ISOで調節して適正露出にしています。

NDフィルター装着時の適正露出

2.5sec F10.0 ISO100

NDフィルターの種類

NDフィルターには角型と丸形があります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、目的に沿って購入する必要があります。

フィルター径相場
丸形単一¥3,000-20,000
角型複数¥10,000-50,000

丸形

丸形には濃さが固定の物と可変のものがあります。基本的に可変式のNDフィルターは、「ND2-32」や「ND3-400」などが多いです。ND1000などまで濃くなると固定式の物の方が多くなります。また、固定式であれば可変式に比べて価格が安く手が届き易いです。

ただし、安かろう悪かろうの側面が多いので、しっかりとしたものを買わないとケラレ(周辺が暗くなる)が発生したりと製品によって質はバラバラなので、この点注意して購入してくださいね。

購入の際にはレンズの径を必ず確認してから購入してください

角型

沢山のレンズを所有していて、NDフィルターを使う機会がある、ありそうという方は丸形だとフィルター径ごとに購入する必要が生じるので、少々値段が張っても角型を購入した方がいいです。

長時間露光を利用した作例

おすすめ!コスパ重視NDフィルター

実際に私が使用しているコスパが良かったNDフィルターを紹介します。

Kenko NDフィルター PRO-ND1000

ND1000の固定式NDフィルターです。ムラなどはなく、日中にシャッタースピードを20秒にしたりしたいときに使っています。

昼間でもシャッタースピードを20秒ほどにすることができます。水のある風景を撮影する人には絶対に買って欲しいアイテムです。

K&F Concept 可変NDフィルター ND2-32

ND2-32の可変式NDフィルターです。専用のケースに入っていて、値段の割に重厚感があり、剛性もしっかりしています。

このフィルターで撮影した写真ですが、綺麗に解像しています。

まとめ : 表現の幅が格段に広くなる

NDフィルターは値段がピンからキリまであります。最初のうちは安いものでもいいので、買ってみるといつもと違う写真が撮れて、一層写真が楽しくなること間違いなしです。

ぜひ購入してみてください。

以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!

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