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「NDフィルターってどう使えばいい?」「NDフィルターって意味あるの?」という方のために、NDフィルターが必要な理由、使い方やおすすめのコスパ最強フィルターまで網羅しました。
NDフィルターについて良く分からないという人必見の内容です。
この記事はこんな方におすすめ!
・最初だからコスパの良い製品を知りたい人
NDフィルターで写真レベルアップ!
今回の記事で述べていく内容の概要は以下の通りです。
ココがポイント
・カメラでしか撮れない写真が撮れる
・シャッタースピードの計算は未装着時SS×フィルターの番号
・コスパ最強可変NDフィルターはK&F
これらについて細かく解説していきます。
NDフィルターを使うとできること
・軌跡を映す
・水を滑らかにする
・人を消す


この写真では消しきれていないですが、30秒ほどの長時間露光であればある程度消すことができます。

NDフィルターが必要な理由
NDフィルターがサングラスのように光を抑えることはご存知だと思います。ただここで疑問に思う人がいるかもしれません。「F値を下げていけばいいのでは?」と。
しかし、F値はF11辺りから段々と画質が悪くなっていく性質があります。
詳細の理由については、F値・絞り値をマスター!ボケだけでないF値の性質解説の記事で説明しています。気になった方はぜひご覧ください。
なので、シャッタースピードを下げたい場合、F値も絞れない、ISO感度も一番下げた状態では必然的にNDフィルターが必要になります。
装着時のシャッタースピード計算方法
計算式
何かと迷うNDフィルターを装着した状態の適正露出。画面で露出を見ることもできますが、ちゃんとした計算式があります。
フィルター未装着時の適正露出×NDフィルター番号=NDフィルター装着時の適正露出
計算式をフィールドで実践
ちょっと分かりにくいという方のために滝の画像で説明します。
フィルター未装着時の適正露出
フィルターを装着せず、撮影した場合は1/25sec F10 ISO200です。

NDフィルター番号
NDフィルターに記載された「ND32」という文字。未装着時のシャッタースピード1/25secに掛けると1.28sec。
カメラで選択できるシャッタースピードでは1.3secでしたが、滝の滑らかさをもっと出したかったので、2.5secにしました。その明るくなった分は、ISOで調節して適正露出にしています。

NDフィルター装着時の適正露出
2.5sec F10.0 ISO100

NDフィルターの種類
NDフィルターには角型と丸形があります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、目的に沿って購入する必要があります。
フィルター径 | 相場 | |
丸形 | 単一 | ¥3,000-20,000 |
角型 | 複数 | ¥10,000-50,000 |
丸形
丸形には濃さが固定の物と可変のものがあります。基本的に可変式のNDフィルターは、「ND2-32」や「ND3-400」などが多いです。ND1000などまで濃くなると固定式の物の方が多くなります。
また、固定式であれば価格が安く手が届き易いです。
ただし、しっかりとしたものを買わないとケラレ(周辺が暗くなる)が発生したりと製品によって質はバラバラなので、この点注意して購入してくださいね。
角型
沢山のレンズを所有していて、NDフィルターを使う機会がある、ありそうという方は丸形だとフィルター径ごとに購入する必要が生じるので、少々値段が張っても角型を購入した方がいいです。
僕の作例










コスパ重視NDフィルター
実際に私が使用しているコスパが良かったNDフィルターを紹介します。
Kenko NDフィルター PRO-ND1000
ND1000の固定式NDフィルターです。ムラなどはなく、日中にシャッタースピードを20秒にしたりしたいときに使っています。
昼間でもシャッタースピードを20秒ほどにすることができます。水のある風景を撮影する人には絶対に買って欲しいアイテムです。


K&F Concept 可変NDフィルター ND2-32
ND2-32の可変式NDフィルターです。専用のケースに入っていて、値段の割に重厚感があり、剛性もしっかりしています。
このフィルターで撮影した写真ですが、綺麗に解像しています。



まとめ : 買ってみて!
いかがでしたでしょうか。NDフィルターは値段がピンからキリまであります。最初のうちは安いものでもいいので、買ってみるといつもと違う写真が撮れて、一層写真が楽しくなること間違いなしです。
ぜひ購入してみてください。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!