トリミングをすべきかすべきではないか、人それぞれですが、もし食わず嫌いで全くトリミングをしていないなら勿体ない思います。
また昨今写真のほとんどがSNSで消費されることを考えると、撮影の際からトリミングを前提とした撮影をすべきです。そこで今回は、トリミングの考え方について紹介します。
この記事はこんな方におすすめ!写真のトリミングの考え方と写真表現
ココがポイント
構図に余裕を持って撮影する
撮影の時点からトリミング不要な撮影もすべきだとは思いますが、場合によっては少し余白をもって撮影するとその後の処理が楽だと思います。
その理由を以下で説明します。
縦構図
Instagramでは特に縦構図で撮影した場合、そのままの縦横比では投稿できず、以下の右写真のように4:5にトリミングしなければいけません。
つまり、 撮影時の構図で目一杯被写体を入れて、トリミングせずに完成するような構図で撮影してしまうと媒体によっては使えない写真になってしまいます 。
昨今の写真は8-9割がSNSなどのスマホやPCで見られることを考えると、トリミング前提で撮影する必要もあります。
横構図
横構図に関しては、縦構図のような制限はないので、トリミング前提で撮影する必要もないですが、初心者の方には積極的にトリミングを活用すべきと思っています。
なぜかと言うと、なにを表現したいのかを見る側に正しく伝えることができるようになるからです。
下の写真を見比べると分かるのですが、元画像の写真も悪くはないのですが、建物の密集感を表現したいのに、右上の木などは不要ですよね。
トリミングしました。こちらの方が、車に目が行きますし比較対象となることで建物のサイズ感も伝わりやすいですし、より密集感が伝わると思います。
もちろん人によって好みは違うので、異論はあると思いますが、 写真は自分が何を表現したいのか だと思うので、自分の表現したいことをより強調できるレタッチをするのが一番いいと思います。その上で、大胆なトリミングは選択肢のひとつになります。
最初のうちは漠然と撮って満足ということもありますが、折角スマホなどではない良いカメラを使うなら、記録よりは作品にすべきだと思うので、自分は何を表現したいのか、常に考える必要があります。もちろんスマホでも同じですが。
圧縮効果
おまけになりますが、トリミングによる圧縮効果についてもお話します。
圧縮効果は望遠レンズ固有の効果と思っている方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。
圧縮効果というのは、 離れている被写体群において遠近感がなくなることで発生 します。つまり、自分が被写体から離れていることで圧縮効果は生じます。
望遠レンズだと自ずと被写体から離れる必要があるので、圧縮効果が発生しますが、広角レンズでもその効果は生じます。以下の写真は圧縮効果が出ていると思いますが、これは24mmで撮影したものです。
大胆にトリミングしています。広角でも圧縮効果が出ていることから、それは望遠レンズ固有の効果ではないことがお分かり頂けたと思います。
まとめ
トリミングという選択肢は自分の表現を見る側に正確に伝えるための有用な手段のひとつです。SNSなどで写真が消費されるようになって、かなりのスピードで読み流されてしまいますので、見る側に一瞬で意図を伝えることも必要なスキルですよね。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!