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一眼レフに関する記事やカタログを見ていると、35mm換算という言葉をよく聞くと思います。
今回はこの35mm換算という言葉の語源などから遡り、詳しく説明していきます。
この記事はこんな方におすすめ!
・センサーサイズによる画角の違いを知りたい人
35mm換算とは
ココがポイント
焦点距離をフルサイズ基準の値に計算すること
レンズの焦点距離というのは、カメラに搭載されている、センサーサイズによって変化します。
焦点距離はフルサイズが基準なので、これ以外のAPS-Cやフォーサーズ等は計算して、焦点距離を求める必要が出てきます。

なお、フルサイズ機を導入してしまえば、あまり考える必要がなくなります。
語源
35mm換算という言葉の由来は 、デジタルカメラ登場前のフィルムカメラのフィルムが、以下の写真のように横幅35mmでフルサイズセンサーと同じ大きさだからです。

今は35mm換算という言葉に限らず、フルサイズ換算とも言います。今はどちらでも通じると思います。
計算式
計算方法の一覧を載せておきます。
Canon機に関しては1.5倍ではなく1.6倍ですので注意してください。
フォーサーズ | APS-C | フルサイズ | 中判 |
F×2.0 | F×1.5 (Canon機は×1.6) | F×1 | F×0.8 |
50mmの画角を フォーサーズ ・ APS-C ・ フルサイズ 、それぞれで表現すると以下のようになります。

同じ50mmでも全く違いますね。こういった現象が発生することから、基準を揃えた35mm換算する必要があるのが分かると思います。
以下の記事でも説明しましたが、この写る範囲がセンサーサイズによって異なるという関係から、フルサイズ機よりAPS-C機の方がボケやすく、APS-C機よりもフォーサーズの方がボケやすくなります。
まとめ
35mm換算という言葉について理解して頂けたでしょうか。今回の話のようにフィルムカメラ時代からの名残が残っているものが他にもあるかもしれません。探してみるのも面白いと思います。
カメラを始めたばかりの方は、あらゆるカメラ用語を理解するだけでも大変だと思いますが、実際にカメラを触って、カメラや写真を通して言葉をイメージと結びつけるとすぐに理解できるようになります。頑張って下さい!
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!