YouTubeを運営する上で重要とされるサムネイルとタイトル。例えるならば、お店の看板とされ動画と同じくらい考え抜かないといくらいい動画を制作しても再生数が伸びることはないとされます。
そこで今回は、私がYouTube運営をする中で失敗したタイトル付けについて紹介することで、あなたのコピーライティング技術を向上してもらおうという記事です。
YouTubeの再生回数を一回でも多く増やしたい人必見の内容です。
・YouTubeタイトルの仕様
・初心者が陥りがちなタイトルのミス
【再生数増加への道】YouTubeタイトルの付け方の重要性と失敗談
ココがポイント
コピーライティング・SEO対策を抜かりなく行う
視聴者の検索意図を考える
コピーライティングの基礎的なノウハウ
コピーライティングとは
コピーライティングとは、広告やマーケティングコンテンツなどのテキストを作成する技術やプロセスを指します。具体的には、ターゲットとなる人物が魅力的と感じるような効果的な言葉や表現を使って、読者や視聴者の興味を引き、関心を喚起し、行動を促すことを目指します。
コピーライティングはYouTubeだけでなく、ウェブマーケティング全体で重要なってくる技術です。ウェブサイトのランディングページ、広告、SNSの投稿など様々な場面で使われます。
ウェブマーケティング初心者にも理解しやすくするために、コピーライティングでよく見かける主要な要素を以下に示しておきます。
- ターゲットとする視聴者の理解:視聴者のニーズや関心事、言語スタイルに合わせたタイトル付けが重要で、言葉や表現に共感し、興味を持つのかを把握する必要があります。
- 注意を引く見出しとキャッチコピー:オンライン上では情報が過多なため、タイトルや見出しは非常に重要です。興味を引き、読者の関心を引く魅力的な見出しやキャッチコピーを作成しましょう。(あとで詳細に説明しますが【】などが使われる理由の一つです)
- 強みの強調:商品の独自性や利点を強調することで競合との差別化を図りましょう。読者にとってのメリットや価値を明確に伝えることが重要です。
- エモーショナルな要素の活用:消費者の感情に訴えるコピーは効果的です。読者の欲求や感情に共感し、喜び、興奮、安心感などのポジティブな感情を喚起するような要素を取り入れましょう。
- Call to Action(行動呼びかけ): YouTube動画の最後で「チャンネル登録と高評価お願いします」と呼び掛けているアレです。どのくらい受け手の行動に差が出るかは不明ですが、するといいと言われています。
YouTubeタイトルにおける【】の意味
YouTubeでの用法としては冒頭についていることが多いです。つまり、【】はその動画の内容に関連する重要な単語、視聴者が興味を惹くような謳い文句、概要などを強調するために使用されます。
とはいえ、現在のウェブマーケティングでこういう傾向があるというだけで、プラットフォームの変化でいくらでも変わっていく知恵の一つに過ぎないと思うので、気に入らなければ使う必要もないと思います。
YouTubeの仕様
先頭の単語ほど検索エンジンに認識される
YouTubeだけに限った話ではないですが、タイトル先頭の単語ほどGoogle側は重要だと認識します。
タイトルだけでなく、概要欄も同じですので、視聴者が検索するであろう単語と自分の動画の内容を合致させたワードを先頭に含ませることが重要です。
スマホ基準で最適な文字数
YouTube検索に引っ掛けるために制限文字数限界まで、タイトルを記述する方もたまにいますが、これは得策とは言えません。
確かに、検索される可能性のある単語の数が多いほど有利になるかと思いますが、これはクリック率を下げたりする要因の一つになりうるものです。なぜならYouTubeの動画が最も再生されるデバイスはスマホであり、制限文字数と表示可能な文字数は違うからです。
つまり、タイトルを長くすると途中で切れるということです。スマホの場合おおよそ23-25文字と言われているので、できる限りこの範囲で記述できるのが理想です。
もちろん必要であれば長くしても構いませんが、文章スタイルで記述するのではなく、「XXX|YYY」のように区切りをつけたり、先ほども説明したように「【XXX】」をつけたりすると視認性が向上します。
説明(概要欄)のカスタマイズ
タイトルとは関係ないですが、概要欄も非常に重要な要素であり、カスタマイズが可能なので、一応載せておきます。
説明欄にはテキストしか表示できませんが、次のような書式を設定できます。
- 太字 - 両側にアスタリスク「*」を使用します
- 斜体 - 両側にアンダースコア「_」を使用します
取り消し線- 両側にハイフン「-」を使用します
YouTubeタイトルの付け方
YouTubeはタイトルの付け方で基本的なノウハウを公開しています。
基礎でありながら、最重要である本質的な内容なので、意識すると伸びも変わるでしょう。
VSEO対策
SEOというのは検索エンジンへの最適化です。Vはビデオの意味なので、YouTube内での検索エンジン最適化を意味します。
その具体的な手法として、ひとつはターゲットとなる視聴者がどんな単語で検索をかけているか調べ、それを自分の動画タイトルにも使うことです。
例えば、自分がキャンプ動画を収録し、投稿する時、タイトルを思いつきで記述するのではなく、Googleキーワードプランナーやラッコキーワードなどのキーワード選定ツールを用いて検索エンジン最適化を行うことで、より動画が発見されやすくすることが可能です。
私なりの見解としては、動画制作をしてからタイトルを付けるのではなく、キーワードを決めてから動画を制作する方が、動画政策はしやすいと思います。
基礎:動画の内容を伝える
基礎でありながら、意外と難しいスキルです。先述したようにスマホで視聴されることが多いことを考慮するとタイトルの最適な文字数は25文字程度。そこで動画の内容を伝えるタイトルを考えるのはコピーライティングの技術が必要です。
YouTubeはキーワードを1-2語考えましょうと言っているので、キーワードは、動画の個別の内容を示すものではなく、全体に関連する抽象度の高いワードを選定することが肝になってきます。
一方、抽象度の高いキーワードは規模の大きなチャンネルがすでに君臨しているので、初期の頃にタイトルに含めても検索で表示されない可能性が高いです。
チャンネル規模ごとに変化するタイトルの付け方
ということは初期の頃は検索で表示されるためにはロングテールワードを狙っていく必要があります。
ロングテールワードとは複数の単語を組み合わせた検索ボリュームが小さなキーワードを指します。
例えば、先の例に倣い「キャンプ」とワードを入れても始めたてのチャンネルが検索の先頭に載るはずがないですよね。YouTubeとしては、いきなり百貨店の一等地に名実の無い店を入れるくらいリスキーな感じです。
しかし、検索ボリュームが少なければ動画を投稿している人も少数であるため、質次第でいきなり先頭に載ることも難しくないです。そこで評価を高めていけば、おすすめされたり、もっとビックなキーワードで検索上位に表示されるようになっていきます。
つまり、初期はニッチなところを攻め、次第に大きなキーワードを狙っていくという段階を踏む必要があります。また、チャンネルが成長すると検索を意図したものよりも既存の視聴者がクリックしたくなるようなタイトルを付けることも重要です。
なので、チャンネル登録者数1,000人までは検索流入を重視したタイトル。1000人からはインパクト重視のタイトルなど柔軟に戦術を変えていく必要があります。
わかりやすさを重視するなら、具体的な数字を入れることも効果的です。
関連動画に載せることを意識する
難易度の高い内容ですが、YouTubeのおすすめ機能であるブラウジングされるくらいのインパクトを生み出せる方法が、有名なチャンネルの関連動画に載ることです。
これに関してはタイトルのみではなく、サムネイル、概要欄やタグ、視聴者属性が関連してくるので難しいですが、同ジャンルの先人のタイトルを真似て、キーワードは同一のものを使用しつつ、他の要素で独自のアレンジを加えると再生数を伸ばすことができるでしょう。
活かしてもらいたい失敗談
一年ほど私もYouTubeの運営を行ってきましたが、今思えばこうすれば良かったという経験がごまんと存在します。
せっかくの機会ですので、YouTube運営初心者の教訓としてこの場で書かせてください。
同一の単語を使いすぎた
私はカメラ系の動画で、風景写真を撮影しているので、冒頭に【風景写真】という内容を加えていました。しかしこれが悪手でスマホの25文字しかない文字数の6/25をこれだけで使ってしまっているのです。
つまり、スマホで動画の一覧を表示させた時、ほぼ同じようなタイトルが並ぶことになっています。これでは、視聴者へ動画の内容が伝わらず、サムネイルのみでクリックしようか判断させてしまっていたのです。
結局のところ風景写真というキーワードだけで、検索流入のルートも風景写真がメインで分散させていなかったために、伸びが鈍い状態が続いてしまっています。
初期からコピーライティング・VSEO対策を意識していなかった
ウェブマーケティングなどしたことがなかったので、自分の思いついた単語を戦略なしに、何も考えず、使ってしまっていました。
当たり前ですが、これではSEO対策も何もないので、検索流入が重要になるチャンネル初期の段階で伸び悩みました。
多くの方がチャンネルが成長せず、収益化可能のラインであるチャンネル登録者数1,000人を達成できない要因のひとつにコピーライティングやSEO対策の基礎ができていないということが挙げられると思います。ジャンルによってまちまちですが、競合が多いYouTubeにおいては差別がするために非常に重要なことなのでぜひ毎回意識してもらいたいことです。
最後に伝えたいこと : 本質は視聴者のニーズに合わせること
結局のところタイトルの付け方には正解はなく、Googleの仕様と視聴者のニーズ、検索意図などを汲み取った上手なタイトルをつけることが重要です。
その時々によって、最適解は変化するので、自分のタイトル付けのセンスを地道に磨いていくことが最終的には重要になります。
また、最近はChatGPTなどでタイトル案を候補で出してもらうことも可能なので、自分のアイディアに限界があると感じる方は活用してみるのも吉だと思います。
以上で終わりです。最後まで読んで頂きありがとうございました!